評判講談全集内容見本

昭和5年9月25日発行




《表紙》

評判講談全集
(タイトルの右側に)見よ!
(タイトルの右側に)すばらしい全集!
(タイトルの右側に)トテモ素敵な全集
(タイトルの右側に)誰が讀んでも面白い
(タイトルの右側に)實に/\面白い
(タイトルの右側に)而かもためになる大全集
(タイトルの右側に)どこの家庭にも必要!
(タイトルの左側に)どなたもこの小冊子終りまで御覧下さい

(タイトルの下側に)全十二卷
(タイトルの下側に)一冊一圓
(タイトルの下側に)申込金なし
(表紙右下側に)評判講談全集 申込所
(ゴム印青色)信州上田原町一丁目
       書肆 西澤上田支店
       (郵便振替貯金口座壹参壹参参番)
(表紙下部に)大日本雄辯會講談社發行

《見返し》

四六判・函入・總布製
八百餘頁、特製美本
高尚、優雅な装幀
厚い、値打のある本
この本が一圓とは?
その安いのに、驚か
ぬ人はありません。

(見本写真下側に)實物縮寫

《1ページ目》
(上部写真左側に)全十二卷(一ケ年完了)
又々大壮舉!
 さきに滿天下の大好評を博したる
講談全集の姉妹篇出づ!
トテモ立派な大全集
 本社が一昨秋、御大典記念事業の一部として、修養・講談兩全集を發表するや、滿天下の人氣翕然として之に集り、わが國全集界未曾有の大部數を發行し、出版界に驚異の新記録を作つたことは既に皆様の御存じの通りであります。

 而して、この兩全集が各十二卷を以て完結するや、その續刊を希望さるゝ向非常に多く、殊に講談全集の人氣は素晴しいものがあり、何とかして續篇をと、熱望又熱望、愛讀者皆様は元より、諸名士、書店等よりの希望、激勵引きもきらず、毎日々々山積の有様でありました。

この要求、この信望、これにお應へしなくては何とも申し譯ない、と

《2ページ目》

本社は茲に、全く利益を度外にして再びこの壮舉を敢行することに致しました。やる以上は、世の爲になる様な全集を作りたい、皆様に心から滿足して頂ける全集を作り上げたい、子々孫々まで傳へて喜ばれる全集にしたいと、苦心惨憺、漸く思ひ通りの成案を發表する事となりました

題して『評判講談全集』 前の『講談全集』と重複するところは少しもありませんが、前の續篇ではありません。
編輯法も内容も悉く新味のものです。
明るく愉快な全集
買はねば大損、痛快無比!
 この全集に集めたものは、本社獨特の編輯法により、之を世界の名作に求め、或は古今の傳説を採り、社會の事實により、又小説と云はず、芝居と云はずありとあらゆるものを講談化したものであります。

加ふるに、古來の名講談中より選り抜きの名篇を以てし、わが國生粋

(上段)一言集
講談は精神の糧である
小説家 佐藤 紅緑
講談は日本民衆の娯楽であり、精神修養の糧であつた事は何人も異論があるまい。
講談によつて鼓吹された愛國心、武士道、正義觀念、義侠心は發して日清日露の戰勝となつた。それは日本の歴史家が忘れてはならない事である。講談は米の飯だ、食べなければ生命がなくなる。精神の糧は片時も粗末にしてはならぬ。
歴史と哲學との中間に
文學博士 紀平 正美
余は嘗て講談なるものゝ意義に就て論じたことがある。要を云へば、それは日本特有の一藝術であつて、決して低級のもの

《3ページ目》

の講談をも併せ味はふことが出來る、といふ大苦心の全集であります。
老若男女、誰が讀んでも面白い
老人にも外國の名作が面白く讀め、青年にも古來の講談が新鮮な筆に生かされてゐるから面白く、
『評判講談全集』全十二卷揃へば、東西古今の大名作が殆んど讀めるといふのが大特長です。
この素晴しい内容に相應しい様、装幀も色々と研究、全部布装金文字入りとし、新式のソフト表紙に致しました。製本は極めて堅牢、
上品にて輕快瀟洒、携帶に便利の様に工夫
電車の中でも汽車の中でも、或は寝ころび乍らも樂に讀めるやうに、活字にも印刷製本にも十分心をこめて作りあげました。
此の全集ある一家は樂しく
此の全集讀む人は栄える!
どなたもぜひお揃へ下さい。此の如き名全集は二度と出るものではありません。この好機をお見逃しなく!
内容詳細次を御覧下さい

(上部)でなく、云はゞ歴史と哲學との中間に位する特別性を有つ所のものである。
講談の力強いお役目は
子爵 三島 章道
講談は老若男女何れにも判り易く面白く、そして仲々に教訓的内容を持つてゐる。實際つまらぬお説教や、なまはんかな修養講座より講談の方が遥かに力強いお役目をしてゐる場合が多いであらう。私は講談が好きである。
大衆文藝の主位に立つ
五高教授 八波 則吉
 日清日露兩戰役に於ける我が軍大捷の原因に、講談、浄瑠璃、浪花節などを數へた故大隈侯の説に自分は共鳴するものであるが、就中講談の功を最も大いなるものと見てゐる。講談は今も昔も大衆文藝の主位に立つものである。

(4・5ページにまたがって右から左へ大きく)評判講談全集

《4ページ目》

面白い/\!
普通の單行本とすれば三四圓の値打は十分ある
萬代不朽の全集
犠牲的大出版!
此の大特長
(一)從來の講談中、最も面白く
最もよく讀まれてゐるものゝ中から厳選す
(二)名小説、名芝居、名映畫として世間に
大評判となつたものも講談に新作して掲載
(三)範囲を日本ばかりでなく、
外國の名篇傑作をも純講談化して取入れる
(四)素晴しい短篇小説等を
講談化して毎卷數篇づつ取入れる

《5ページ目》

(五)挿繪は何れも、現代一流の
大家に依頼して、此上ないものとする
(六)卷頭には内容に關係ある立派な寫眞を
口繪として毎卷數葉づつ挿入
(七)装幀は獨特の高尚優雅、日本趣味を發揮
携帯にも便利な様、ソフト表紙とする
全く今迄にない
素晴しい大全集
見逃したら大損!
實物が書店にあります
どうぞお手にとつて御覧下さい
一と目御覧になつたら、どうしても欲しくなりませう
次頁の第一卷の内容を先づ御覧!

《6ページ目》

(6・7ページにまたがって右から左へ)評判講談全集第一卷の素晴しい内容

長篇 粂平内(大島伯鶴)
艶福武勇の快傑、活躍、大活躍!
武勇あり、仇討あり、戀あり、任侠あり、
痛快無類!トテモ面白い!
▲平内堂の由來   ▲割下水道場荒し  ▲お里の危難    ▲根津の大試合
▲娘の危難を救ふ  ▲柳生家へ入門   ▲唐犬權兵衛    ▲妖怪退治
▲龜井家仕官    ▲白柄組の狼藉   ▲藝者里次     ▲六弥の深慮
▲毛利龜井兩家の争 ▲長兵衛の膽煎り  ▲水野の執念    ▲永代島の仇討
▲平内の脱走    ▲柳生流極意皆傳  ▲強敵津崎兵庫   ▲鐵扇術の創始
▲任侠鬼源を拉ぐ  ▲お里の出府    ▲平内兵庫の手合せ ▲平内の妙技
▲弱きを助ける   ▲水野の横戀慕   ▲小平の活躍    ▲故郷の錦
(挿繪)井川洗●畫伯筆
長篇 落花の舞(松林伯知)
勤王攘夷の風腥き幕末、京都から江戸へ乗込んだ美貌の怪人を中心に、

《7ページ目》

渦卷起る勇侠美戀の大物語!
手に汗握る痛快壮烈の大場面續出!
▲粂三髷の若後家  ▲思はぬ救ひの神  ▲三田の都筑屋敷  ▲床下の救ひ
▲密使の最期    ▲美しい御注進   ▲磯江の方の誘拐  ▲お絹の駕籠訴
▲高野新少将    ▲新しい粂三髷   ▲奉行の苦衷    ▲偽使僧の跳梁
▲美しい隠密    ▲捕方の惨死    ▲捕方の亂入    ▲粂三と山岡鐵舟
▲猪を刺した匕首  ▲磯江の方の出現  ▲正侍と磯江の方  ▲再度の毒害
▲大政小政の奮鬪  ▲箱根の邂逅    ▲お絹の居どころ  ▲闇黒の魔
▲お絹の義侠    ▲蘆の湯の鞘當   ▲密書の所在地   ▲山本同心の末期
▲お絹折檻さる   ▲少将の身元調べ  ▲少将召捕らる   ▲粂三髷の正體
(挿繪)鰭崎英朋畫伯筆

短篇
玉川上水の由來
三百年間江戸市民が命の綱と頼んだ玉川上水成立ちに絡はる聞くも涙、語るも涙の大美談。
神田伯龍
侠艶戀の彫物
踊の師匠と彫物の名匠…花も恥らふ美男美女 名人同志好一對の床しい戀物語。
昇龍齋貞丈
ベニスの商人
世界的大文豪シエーキスピアの作、「人肉裁判」で知られた有名な傑作を講談に仕組んだ快読物。
西尾麟慶
鈴鹿の萬吉
坂は照る/\鈴鹿は曇るあひの土山雨が降る…旅の難所の鈴鹿峠の孝子萬吉の涙の美談。
田邊南龍
◎第二卷以後の内容、詳細は次頁を御覧下さい

《8ページ目》

(8・9ページにまたがって右から左へ)評判講談全集第一卷の素晴しい内容

第二卷以後十二卷までの内容
生粋の講談中より選んだ名篇に加ふるに大評判の傑作
世界的名作の講談化せるものを以てし、面白いこと限りなし!
▲西郷南洲     ▲莨の吸殻    ▲辻音楽師    ▲仙石騒動
▲加賀騒動     ▲井伊直人    ▲假名書論語   ▲野狐三次
▲モンテクリスト伯 ▲奴の小萬    ▲櫓銀杏     ▲覆面の騎士
▲甲斐の祐天    ▲河村瑞軒    ▲原担山     ▲木曾の金時
▲鬼三味線     ▲唐人お吉    ▲よもすがら檢校 ▲榊原の槍
曾我物語      ▲剛情友情    ▲女宗吾     ▲孝女白菊
▲西遊記      ▲高松城の水攻  ▲召集令     ▲姥捨正宗
▲眞田三代記    ▲傾城阿波の鳴門 ▲油島千本松原  ▲馬子の唄
▲鼠小僧      ▲常陸丸     ▲五月幟     ▲關三十郎
▲春風柳之助    ▲絛約改正    ▲譽の九曜巴   ▲出世くらべ
▲怪男子      ▲金色夜叉    ▲幾代餅     ▲碁盤割り
▲三家三勇士    ▲遠山左衛門尉  ▲恨みの手裏劍  ▲べにはこべ
▲大倉喜八郎    ▲名優團十郎   ▲女化稻荷の由來 ▲九段燈と湯島燈

《9ページ目》

▲鐵仮面     ▲毛谷村六助   ▲觀音堂の献額   ▲萬平供養
▲雪崩      ▲弥次喜多道中  ▲縛られ地蔵    ▲首つなぎ餅
▲浅妻船     ▲安宅丸     ▲少年鼓手     ▲育ての親
▲義民茂左衛門  ▲昭和天覧試合  ▲海嘯三曲の譜   ▲一俵の麥
▲椿姫      ▲八百八狸    ▲大楠公      ▲家なき兒
▲月光の曲    ▲浪花五人男   ▲里見八犬伝    ▲大田垣蓮月尼
▲ルパン     ▲磯畑伴藏    ▲糸の亂れ     ▲別れの國歌
▲主投六千石   ▲宇和島騒動   ▲祐天吉松     ▲橘大隊長
▲一世一代の大嘘 ▲關口弥太郎   ▲虎公物語     ▲護國の腕
▲エヂソン    ▲正宗長九郎   ▲天草軍記     ▲佐久間艇長
▲悲願の人柱   ▲大那翁     ▲レ・ミゼラブル  ▲乞食黒兵衛
▲白虎隊     ▲白野辨十郎   ▲箱根靈驗記    ▲島左近
▲オラガ大將   ▲捨身の構    ▲牡丹燈籠     ▲兒島惟謙
▲恩讐の彼方   ▲岩崎弥太郎   ▲鈴木主水     
永く子孫に傳へて喜ばる大名篇ぞろひ!
以上の外、尚澤山の中から、優秀のものを精選嚴選の上採録
『評判講談全集』は、どこの御家庭にも、是非お備へして頂きたいものです。

《10ページ目》

大日本雄辯會講談社
今秋の七大計畫
 既に御存じの通り、小社が『キング』をはじめ九大雑誌を發行し、その何れもが、各々同種の雑誌中、飛び抜けた第一位の大部数を毎月發行し、この九雑誌の賣行が、わが國全雑誌の七割以上を占めて居ることは、歐米の新聞雑誌等にまで報道されて、各方面から驚嘆の目を以て視られて居ります。
 これすべて、満天下皆様の熱烈なる御同情御後援によるもので、この機會に於て厚く感謝の意を表します。

 次に、是非皆様の御後援をお願ひ致したいのは小社今秋の七大計畫であります。この不況の時に斯の如き大計畫をするのは無謀である、あまりに無鐵砲であると關係者方面では忠告下さる向も多いのであります。併し私共が、微力をも顧みず、決然この大事業を敢行せんとするのは、今日の時勢黙視するに忍びず、少しでもこの世を良くしたい、世の爲め人の爲に盡したいといふ微意に外ならないのであります。
 『評判講談全集』をはじめ『處世の道』『評判小説』『少年少女自習畫帖』悉くそれであります近々發表する三大事業もすべて、右に述べた様な一片耿々の誠意から出た奉仕事業であります。
 それだけに私共は眞劍に案を立て、そして全身全靈を打込んで活動致して居ります。
 滿天下の皆様!七大計畫悉く成案を得て既に着々進行中であります。その二三は既に新聞紙上で御承知のことゝ思ひます。以下次々に發表致します。何卒小社の微衷御諒察下さいまして此の上とも御侠援の程お願ひ申し上げます。

いよ/\大發展!
『報知新聞』の大活躍
 小社の野間社長が、報知新聞社の社長に就任して三ケ月、今や大理想着々とその緒について、各地各方面から非常な歡迎を受けて居ります。
 崇高なる新聞道建設、明るい面白い爲になる新聞、世を良くし國を善くする新聞 を目指して社内總動員の大努力は日日部數の激増となり、紙面は活氣に滿ち、報道はいよ/\正確にして迅速、記事は多種多様、加ふるに、。
毎日曜に無代で
『日曜報知』
と云ふ立派な面白い雑誌を添付更にオフセツト版、グラビヤ版等の美麗な附録が時々つくので大評判です。今後更に種々の計畫があるとの事です。何卒小社と社長を同うする報知新聞の爲にも特別御後援を切望致します

《11ページ目》

卷一から卷六まで全部、十月十日發賣
少年少女 自習畫帖 
(卷一)(卷二)(卷三)(卷四)(卷五)(卷六)
各一冊 二十銭 (送料各四銭)
目がさめる程美しい、立派な畫手本が出來ます
父兄の皆様へ!
 お子様方のために、非常な苦心で漸く完成したこの畫帖を御推奨申し上げます。
東京高等師範學校教授  板倉 賛治先生
農民美術研究所長    山本 鼎 先生
學校美術協會理事    後藤福次郎先生
 右の三先生は、畫家として小學校の先生方のよき指導者であり、兒童に教へる繪畫の方面では最高權威者であります。この三先生が苦心慘憺して編輯されたのがこの畫帖です。日本ではこれ以上のものは何としても出來ないといふ、絶對によい本です。
體裁・内容・定價
 この畫帖は卷一を尋常一年、卷二を尋常二年といふ様に、卷六までを六年に配當したものですが何分にも素敵に美しい上に、色とり/\の繪が澤山に盛られてあるので、どの卷をお求めになつてもよろしく、一冊買つたら次々に全部買はずには居られないと云ふ立派なものです。
 體裁は菊判の横綴、紙質は極上等、印刷は鮮麗一冊が各六十頁づつで美しい繪をオフセツト色刷にしたものです。
 取材は静物、風景、人物、似顔、漫畫、生活状景等最も少年少女の好むものを選び、これに懇切丁寧な解説を加へたもので、筆者は、
畫壇一流の大家
を網羅したものであります。大家がこんなに揃つて描かれた畫手本は日本は愚か世界にもありません。それが一冊僅か二十銭といふ安價です。。
 この畫帖は、小學校の兒童ばかりでなく、卷一や卷二などは、まだ學校へ入らない幼兒にも喜ばれる此上もない繪本であり、卷五や卷六は、中等學校の生徒が見ても良い畫帖であります。
お子様方の靈能叡智が自發的にスク/\育成
されねこの理想的畫帖を、是非大切なお子様方にお與へ下さい。

《12ページ目》

處世の道 定價二十銭
(12・13ページにまたがって)報知新聞社々長 大日本雄辯會講談社々長 野間清治著
賞讚の雨!歡呼の渦卷!
怒涛の如き大注文!
全國各地の商店、會社、工場、青年團
處女會等より大部數の注文續々殺到!
 濱口内閣總理大臣を始め名士名流婦人の熱烈なる賞讚推奨の辭を戴き、社長始め社員一同唯々感激、微力ながら愈々精進、世の爲、人の爲に盡したいと眞劍熱誠の意氣に燃えて居ります。
 切に滿天下皆々様の御愛讀、御批評を仰ぎます。
本書の内容
▲世渡りの極意
世渡りの第一は・偉人の行跡を・小心と大膽・調和を考へる・『愛を總べてに』・學ぶ、思ふ、行ふ・隱れたるより現るはなし・覺悟はよいか
▲苦難の恵み
凜烈の態度・無字の活書・石塔に鉢巻・青春惜むべし
▲電話と應待
電話の取次・『僕』と『君』・鸚鵡がへし・誠・人との挨拶・『ノー』と『イエス』・大切の一語
▲我より始めよ
お早う・脊中あはせ
▲最後のマツチ
消えるまた消える・まだある・燃え盛る
▲のりうつりの説
不動明王・のりうつる管・浮かれ胡弓
▲味方
數、質、結合力・人心收攬・神を味方に・仁者に敵なし
▲三猿主義
『言ふ』と『言はざる』と・物の表裏・三猿の妙諦
▲小感三則
寧ろ悲慘である・囚はれたる心・冥々の裡の修業
▲順應
八面玲瓏の態度・進めば進むほど・戰戰兢々・己を主とすべき場合

《13ページ目》

▲金を借る話
阿波の鳴門・お手紙によりますと・卑近な例を取つて申します・『借りる時の惠比須顔、返す時の閻魔顔』・期日通りに金を返す方法は如何
▲神人瑣談
この境遇・信仰をもつ者の仕合せ・到る處わが師あり・私淑の究竟・修養の理想
▲鎔けぬは金のみ
人を動かすもの・人情の弱點・素顔の美
▲心
心の持ち方・心に心、心ゆるすな・良心の存在
▲愛
自然の攝理・愛の兩面・愛する身・囚徒と鼠・より廣くより大きく
▲小言の言ひ方
先づ己に省て・言はぬものは言はれぬもの
▲犠牲の精神
大いなる善・進んで帶びた使命・感激の生活
▲疑問より體驗へ
活社會の活事實・實際に適用する場合・百の疑問も一つの體驗・最善の道
▲酒飲みの心理
酒を飲んだがよいか・その時家内も・阿堵物のない場合は・段々聞いて見ると・父の身體に害があつては・天下の酒飲みに私は望む

▲汎く青少年諸君に推奨…内閣總理大臣 濱口 雄幸 閣下
今度、野間君が著された『處世の道』は實に結構な書物である。野間君が今日の成功を得られた努力奮闘の歴史『處世の道』は洵に江湖青少年諸君に推奨するに足るものである。
▲現代人に教ふるもの尠からず…外務政務次官 永井柳太郎 先生
天地に通ずる大信念に立脚したる先生の『處世の道』は人世哲學としても社會哲學としても現代人に教ふるもの尠からず。私はこの眞劍なる著書の出たることを衷心より喜びます。
▲高い道徳的反省に促されて…大妻高女校長 大妻コタカ 先生
日常誰にでも起つてくる實際のお話を面白く拝見して居ります中に、知らず識らず高い道徳的反省に促されて、一節讀み終る毎に今更自分自身を凝視めたくなつて參りました。
此の外現代名士名流婦人の賞讚激勵の辭山の如し

體驗を語る
果然!記録破りの大盛況!
非常な評判!大賣行!
本書は『處世の道』と同様、野間社長が職を求むる人、現在職にある人、人を使ふ人々の爲に公刊されたもので、内閣各大臣、各地諸名家から賞讚、推奨された大名著であります
未だ御覧にならぬ御方は
『處世の道』と共に至急御一覧を願ひます。

▲定價 二十銭(送料四銭)東京本郷 大日本雄辯會講談社(振替東京三九三〇)

《14ページ目》

佐藤紅緑先生畢生の大名著
評判小説 冨士に題す
見よ!雄渾壮大の構想、烈々たる國士的氣魂!!
題材を日露戰争前後の日本に取り、當時の混沌たる世態、人情、政治、戰況を精細に描寫し盡し、如何にして我が國が彼の大國難を切り抜けたかを眼のあたりに展開したるもの!
曾て從軍記者として砲煙彈雨の中に活躍したる熱血の國士 著者佐藤紅緑先生が、長年月に渉つて本書のために如何に肝膽を砕いたか!此の荘嚴なる劃期的大傑作こそ、老人も青年も、婦人も學生も、萬人必讀の大快著である!
見よ!モデルは悉く實在 最近物故し、或は現存する人士である

《15ページ目》
圓轉滑脱の妙を謳はれた大政治家あり、至誠謹直、頑冥と罵られる武斷的の元老あり、愛嬢と二十萬金とを取りかへて危くも華族の面目を保つ子爵あり、才貌一世に鳴る女流教育家あり、國難を喰ひ物にして巨利を占めた老獪なる大富豪あり、
盡忠報國、家を捨て、愛人を捨てゝ戰線に仆るゝ若き騎兵中尉
あり、正義と愛國の熱情に燃ゆる青年記者あり、父の爲め、家の爲め、悲しき運命を辿る麗人あり等々……その名を云はずして、直ちにそれと首肯さるゝ知名の人士數十名!
面白いこと天下無比!
こんな面白い、讀みごたへある小説は他にない。今日の日本に取つてこれ程意味深い小説はないと到る處素晴しい大評判!
定價二圓(送料)四六判・函入美装・木村荘八畫伯装幀・渡部審也畫伯挿繪
發行所 東京本郷 大日本雄辯會講談社(振替東京三九三〇)

『評判小説』の第二として
江戸川亂歩先生の大傑作怪奇探偵小説(豫告)
蜘蛛男 を近刊!!
眞に日本全土を震撼せしめたる殺人魔の横行!
夢幻的の構想、魅惑的の筆致、稀有の大傑作です。
次から次へと女性を誘惑する稀代の殺人魔『蜘蛛男』彼のおそるべき魔手にかゝつた處女の如何に多きことよ!この殺人魔と名探偵の腕くらべ、何が面白いといつて、何が怪奇だといつて、これ程素晴らしい探偵小説は外にありません!第一卷同様御愛讀下さい!
(14ページから15ページにかけて)『評判小説』の發刊に就て
本社は數多の小説中より、天下熱狂、大評判となつた大傑作小説を選び、これを『評判小説』と銘打つて次から次へと發行いたします。
『評判小説』は全集ではありません。一冊づつ自由に求められます。
永遠に生命ある名作をのみ次々に出版するこの群書は是非引續き御愛読を希ひます。

《16ページ目》

果然!滿天下大熱狂!!
發表早々より申込殺到!『評判講談全集』
斯様なことは、全集界始つて以來のことゝ書店でも驚嘆して居ります。
面白いトテモ面白い、そして馬鹿安いので大評判です。『評判講談全集』だけは買はねば大損と存じます。
お申込は早いが勝です。早ければそれだけ配本も早くなる譯
是非一刻も早く書店へお申込下さい。
御覧下さればよくお判りの通り、擴まれば擴まる程日本が善くなる、明るくなる全集。
この全集こそ、一人でも多く讀んで頂きたく、皆様の御侠援により御知人御近隣へも御推奨願へますれば幸甚に存じます。
〆切は十月二十五日!
御愛讀下さる皆様の便利を考へ、今回は特に、
申込金は頂かない事に致しました
▲『評判講談全集』は昭和五年十月から毎月一冊づつ發行致します。
▲『評判講談全集』は一冊一圓、十二冊で完結致します。僅か十二圓で全部揃ふ譯であります。
▲本社へ直接お申込の方からは、一冊につき送料十六銭頂戴致します。書店からお求めの方でも遠隔の地では送料實費を申受けることがあります。

評判講談全集 發行所 東京本郷(振替東京三九三〇)大日本雄辯會講談社

《裏表紙欠損》

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