あなたの自己肯定感はどれくらい?

心理学の視点から、自己肯定感を考える

自己肯定感とは、どんな感覚?

「自己肯定感」という言葉を知っていますか。友だちとの気軽なお喋りの中で、自己肯定感の高さ・低さについて話した経験がある人もいるのではないでしょうか。最近耳にする機会が多くなった「自己肯定感」とは、自分をポジティブにとらえる感覚のこと。長所も短所も自分の個性と受けとめて、適度に自信をもった状態を意味します。

自分と向き合い、変化を見つめる

皆さんの中には、自己肯定感を高めたいと考えている人がいるかもしれません。そんな人に、心理学的な視点からのアドバイスをいくつか紹介します。まずは、「人と比べるのではなく、自分の中での変化や成長に目を向けること」。もしくは、「できていることに目を向けて、今の自分を認めてあげること」。「自分へのダメ出しをやめてみること」も一案です。心理学の知識は、自分を好きになったり、誰かを励ましたりするために活かすことができます。心理学に興味がわいたなら、ぜひ甲南女子大学心理学部の特徴をチェックしてみてください。

自分のため、人のために心理学を活かす方法を学ぶ

心理学は、前向きに生きていくことや、悩みや不安を軽くすることに役立てることができる学問です。2025年4月に開設される甲南女子大学心理学部が研究するのは、「生き抜くための心理学」。心理学の知識や技能を学ぶだけでなく、それを生活や社会に活かすことをめざす学部です。学びの領域は5つあり、さまざまな分野の心理学を学ぶことが可能です。
たとえば人の性格や個人の心理に興味がある人には、「人間関係の心理学」の領域がおすすめ。この領域では、自分と他者を理解するための理論や、集団心理などを学ぶことができます。ほかの4領域では、ビジネスに役立つ心理学、福祉や医療に貢献する心理学、より良い社会を実現するための心理学などを学ぶこともできます。

自己肯定感に関連する領域は?

自己肯定感を扱うことができる領域は、「人間関係の心理学」だけではありません。子ども心理学、犯罪心理学、臨床心理学と関連づけて研究することも、テクノロジーを使った心理学研究の題材とすることも可能です。ひとつのテーマを、さまざまな領域から分析できる点も、甲南女子大学心理学部の魅力です。

あなたの自己肯定感はどれくらい?

テクノロジーが広げる心理学の可能性

言葉にできない気持ちをAIに代弁してもらう

人間の脳の動き(脳波)をAI(人工知能)に学習させて、そのAIを使って人間の考えを読み取る。アメリカのある大学では、実際にそのような研究が行われています。「頭の中が読まれる」と考えると少し怖いような気もしますが、この研究の主な目的は、脳卒中などで話す事ができなくなった人のコミュニケーションを補うことです。実用化される未来がくるかわかりませんが、もしかしたら、意思疎通ができない人たちに希望をもたらす研究になる可能性があります。
このようにテクノロジーの進化は、心理学の発展を後押ししています。逆もまた然りで、心理学はAI研究にも大きな影響を与えています。上の例だと、心理学が研究してきた「脳波が示す感情の特定」などの知見がAIに対してより精度の高い情報処理能力を与えているのです。心理学とAIが融合することで、心の謎が解き明かされると同時に、その成果が人や社会の役に立つかもしれません。

次世代の技術で心理学の新次元へ

甲南女子大学心理学部の特徴は、さまざまな分野の心理学に触れられるところ。学びの領域は5つあり、関心に応じて自由に授業を選ぶことができます。「次世代の心理学」の領域では、データサイエンスを駆使して心や行動を明らかにする方法を学びます。カリキュラムの中には、プログラミングを用いて心理学実験を行う授業やAIを活用したデータ分析スキルを身につける授業も。心理学とテクノロジーに興味がある人におすすめの領域です。

イヌやネコともっと仲良くなるための心理学があります。

心理学×テクノロジーで動物の心に近づく

イヌやウマの気持ちを心理実験で探る

心理学は、イヌ、ネコ、ウマなど、人以外の動物の心も調べることができる学問です。ただし、人間の指示や思惑通りに動かない動物の心理実験は、一筋縄ではいきません。そんなとき、頼りになるのがテクノロジーです。テクノロジーを活用すれば、プログラムを組んでイヌ専用の心理実験装置をつくったり、ネコの動きを小型カメラで記録したり、そうして集めた膨大な情報をAIで分析したりすることができます。技術が進化したおかげで、イヌ、ネコ、ウマが飼育されているご家庭や飼育場など、実験室だけでなく、様々な場所での実験が可能になり、研究の幅が広がってきました。動物の心を理解して、人と動物が仲良く共存していくための心理学を、次世代の技術が支えています。

動物の心理学

科学的に動物の心を解明する方法論と、それらの方法論により明らかになった動物の様々な心を学びます。ヒトを含めた動物の心の多様性を理解することをめざします。

研究や仕事の可能性を広げるテクノロジーの力

甲南女子大学の心理学部では、心理学研究に活かせるテクノロジーについて学ぶ授業を設けています。プログラミングやAI分析を難しそうだと感じる人もいるかもしれませんが、それらの技術を使いこなせるようになれば、研究においてもビジネスにおいても、できることが大きく広がります。自分の可能性を伸ばすことにもつながるでしょう。授業では、苦手意識をもつ学生にも配慮しながら、一人ひとりの理解度に合わせて、基礎から丁寧に指導していきます。このほか、心理学部では、情報を集める方法や実験計画の立て方など、学習や研究を効果的・効率的に進める方法についても学びます。社会でも活きるこのような力を身につけて、興味があるテーマをとことん研究してみませんか。

情報技術を活用して学ぶ、次世代の心理学

プログラミングやAI分析など、心理学研究に活かせる知識や技術を習得する機会を設けています。

心理プログラミング・AI演習

プログラミングやAI解析を学ぶ3年次の授業です。プログラミングを用いて心理学実験を構築するほか、研究から得られたデータをAIで分析する課題に取り組みます。ここで習得した基礎の知識・技術を、以降の授業「心理学プロジェクト実践Ⅲ・Ⅳ」などで実践に活かし、応用力を身につけていきます。

最新の設備が整う充実の施設
[AIワークステーション室]

AIを活用した「新しい心理学」を学ぶための教室です。ワークステーションPCなどを設置し、次世代の心理学実験に取り組める環境を整えています。

[ここラボ]

複数のプロジェクタや壁面ホワイトボードが備えられ、授業はもちろん、グループワークやプレゼンテーションの準備に活用することもできます。

※記載の内容は変更になる場合があります
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