○第二幕○


《第一場》 海岸
 
ヴァイオラの双子の兄セバスチャンも、船長のアントーニオに救われるが、妹はあの嵐で死んだ

ものと信じ込んで、その死を嘆く。彼は、オーシーノーのところへ行くつもりだと告げて去る。

アントーニオは、オーシーノーのところには旧敵が大勢いて危険だと行くのをためらうが、

セバスチャンへの友情に引かれ、その後を追う。




《第二場》 街上

 マルヴォーリオから覚えのない指輪を返されて当惑したヴァイオラは、オリヴィアが自分に恋をした

のだと悟り愕然とする。




《第三場》 オリヴィァ邸の一室

 トービー、アンドルー、道化が深夜まで騒いでいる。それを鎮めにマライア、次いでマルヴォーリオ

が登場する。彼の高圧的な注意に腹を立てた一同は、マライアがオリヴィアの筆跡をまねて偽の

恋文を書き、マルヴォーリオにそれを拾わせ、有頂天になったところを散々からかおうと企む。




《第四場》 公爵邸の一室

 ヴァイオラは、公爵に自分の想いをほのめかすが、公爵には彼女の想いが伝わらず、

再びオリヴィアの所へ行くように命じられる。




《第五場》 オリヴィア邸の庭園

 マルヴォーリオが現れ、偽の手紙を拾う。彼は、それをオリヴィアからの恋文だと思い込み、

天にも昇らんばかりである。そして、手紙の中に書かれているとおりに振舞おうと心に決める。