甲南女子大学 ブログコレクション

甲南女子大学

学科日誌 生活環境学科

里山と人との関わり、これからの関わり

こんにちは
本日は7月2日に行われた講演会の様子をご紹介します

今回は兵庫県立南但馬自然学校校長・兵庫県立大学名誉教授
でいらっしゃいます服部 保氏を講師としてお招き致しました。

突然ですが、里山という言葉はよく耳にしますが、
何のことだか分かりますか?
里山とは、人間の手が加えられ、育成された林のことです。

服部先生によると、
日本昔話に出てくる山はすべて里山なのだそうです

例えば、桃太郎。
「おばあさんは川へ洗濯に、おじいさんは山へしば刈りに…」
という有名な台詞がありますが、この「しば刈り」とは一体何なのでしょう?

「しば」のことを草の芝と勘違いしている人が多いそうですが、
実際は燃料のための小枝等のことで、
おじいさんはこの柴(しば)を集めるために山へ行っていたのです。
昔は、燃料のために柴刈りをしており、
それが里山の維持にもつながったといいます。

しかし、現在ではそうしたこともなくなった上に、
開発による環境破壊なども加わり、
本物の里山はほとんどなくなったと言われているそうです。

里山は日本人にとってふるさと意識を高め、
地域に誇りを持つことが出来る大切な場です。
そこで、川西市黒川や大阪府豊能町では
里山再生が進められています。

甲南女子大学の校内にも森林はあります。
私たちが今出来ることは何なのか、
考えさせられる時間となりました

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