総合子ども学科
ひとりの人間が、子どもから大人になるって、
考えてみたらすごいことです。
おうちの人、保育や教育にかかわる人、
医療や福祉、地域の人たち。
ひとりの成長のまわりには、たくさんの大人がいて、
心と体の発達を支えています。
総合子ども学科では、
「子ども学」のはば広い学びや実習をとおして、
子どもの不思議さやおもしろさ、
保育・教育の難しさや楽しさを体感していきます。
そして、自分も子どもだった学生たちが、
次の世代の子どもとかかわりながら、
誰かの成長をよろこべる人へと
成長をとげていきます。
子どもは、未来。
ここから一緒に、
これからの社会を育んでいきませんか。
Profile 総合子ども学科 4回生 A.Iさん
公立保育士採用試験に合格し、卒業後は保育士に。幼い頃の夢はテレビ番組の裏方スタッフ。とにかく人のために動くのが好き!
Before
子どもとふれ合う仕事が
ただ楽しそうだと思っていた。
高校生の頃に授業で幼稚園へ行ったとき、子どもっておもしろいなぁと思いました。感情のまま笑ったり、泣いたり。お団子をつくるにしても、ただ丸めるのではなく、星やハートにしてみたり。そんな子どもたちの素直さと発想に驚いて、癒されて。「子どもと関わりながら働くのって、なんか楽しそう」と考えるようになりました。
After
子どもたちとの関わり方、
一つひとつに意味があると知った。
どんな言葉なら子どもたちに伝わるかな?どんな遊びやったら学びにつながるかな?そんなことを考えるようになったのは、幼稚園実習がきっかけでした。教室でも保育の基礎をしっかり学んできたつもりだったけど、いざ子どもたちと関わると、話し方も遊び方も、はじめて気づくことばかり。指導案をつくるときも、実習先の先生と何度も話し合いました。先生から学んだのは、子どもへの声かけや行動の一つひとつに、「こんな風に育ってほしい」という意図をこめることの大切さ。きちんと準備してこそ、本当に意味のある保育なんだと知ったんです。子どもとの関わり方が変わったことで、私はすこし大人になった気がします。
文化社会学科
(好きなアイドルがCMに出てると、
その商品のことも好きになってしまう。
これって流され過ぎ??)
人間の欲望って、実は自分オリジナルのものじゃなくて
“誰かのまね”でできています。
有名人だったり、インスタで見かける
良い感じの投稿だったり、
社会現象といわれるような流行だったり。
気がつけば社会からいろんな影響を受けている、
人の気持ちや行動。
文化社会学科では、そんな社会と
人間のかかわりに目を向けて、
ふだんの生活に「?」を投げかけていきます。
「?」がふえるほど、自分なりの視点や考え方もふえて、
それを周りの人に伝える力も伸びていきます。
ここでは、社会ぜんぶが教室です。
気がつけば、好きなアイドルだけじゃなくて
いろんな「?」に夢中になっているかもしれません。
Profile 文化社会学科 4回生 S.Wさん
社会学を通して、身の回りのちいさな疑問を深堀り。日本酒が好きすぎて、卒論のテーマも、内定先であつかうものもお酒!
Before
日々の小さな“なんで?”を、
そのままにしていた。
幼い頃から好奇心旺盛で、目に映るものに「なんでなん?」と感じるのが私の性格。窓の外の景色にも、ニュースの内容にも、たくさんの“?”が頭に浮かぶ。高校生になってもそれは変わらなかったけれど、なにかしらのアクションを起こしたりすることもなく、毎日、疑問が浮かんでは消えていくのを繰り返していました。
After
ほかの人の視点で考えることで、
答えを広げていけるように。
社会学を学ぶと、いろんな色メガネが手に入る。これは学科の先生のことばです。たとえば、“ボランティア”をそのまま見ると、ただ素晴らしいことだと思える。でも、「ボランティアはエゴだ」と言う人の色メガネで見て調べると、掘った井戸の水質管理が行き届かず、たくさんの人の身体に影響してしまったりするリスクも見えてくる。そんな風に人によってちがう見方を知ることで、自分じゃない人の視点でもものごとを考えられるようになりました。私が今1番気になるのは、「日本人はお米好きなのに、なんで日本酒ばなれする若者が多いのか」。いつか解決したいので、たくさんの色メガネで見つめて、考えているところです。
生活環境学科
「私ファッション好きなの。
実は、インテリアも興味あって。
(・・・ほんとは食べるのが一番好き)」
それ、ぜんぶ学べるのが生活環境学科です。
この学科では、人間の暮らしの基本といわれる
衣・食・住を一つひとつていねいに学び、
「自分の生活をより良いものにする力」を
身につけていきます。
さらに、スポーツやレクリエーション、
自然や社会環境へと興味を広げ、
「理想の生活」ってどんなものなのかを考えたり、
それを実現する力を伸ばしていきます。
将来、どんな仕事に就くとしても、
あなたの生活は、一生あなたと一緒にあるものです。
そしてきっと、自分の生活を良くする力は、
ほかの誰かの生活や社会にも、
役立ってくれるはずです。
Profile 生活環境学科 4回生 | M.Iさん
衣食住について幅広く学び、環境問題についても興味を広げる。
愛媛県で生まれ育った3姉妹、みんな生活環境学科に!?
Before
自分がなにを学びたいのか、
はっきりしていなかった。
「この勉強って何のためになるんだろう?」高校生のころはあまり勉強の意味を見出せず、進路もイメージできなかった私。でも、生活環境学科に通っていた2人の姉がよく、実習でつくった料理やイベントの写真を送ってくれ、大学に憧れを抱くようになりました。「自分の生活のことなら楽しく学べて、視野も広がるかも」と思えたんです。
After
学ぶたびに暮らしが変わって、
“知ること”がどんどん楽しくなった。
実習で教わったスイーツを、家で再現したり。ファッション史で、いまのトレンドがまたいつか繰り返されると知り、なるべくいい素材の服を選ぶようになったり。衣食住を勉強しながら、私自身の暮らしも変わっていきました。あるとき、神戸市環境局の「マイボトル推進運動」に参加して、Webのコンセプトを考えたり、PR動画にも出演。自分のちょっとした行動で、環境もすこしずつ変わっていくことを知り、暮らしと環境のつながりも考えるようになりました。勉強に対して積極的じゃなかった私が、今は自分から市役所に連絡して、リサイクルについて取材して、卒論を書いている。そんな私に、私自身が驚いています。