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学科日誌 メディア表現学科

「蟻の兵隊」の授業がNHK「ウイークエンド関西」に取材されました!【8/2(土)の朝7時30分から放送予定】

メディア表現学科教員の池谷です。
7/30 日本語日本文化学科の「コミュニケーション産業論」の授業で僕が監督し2006年に公開した「蟻の兵隊」を上映しました。
僕の作品解説のあとグループ討論を行い、この映画を観て強く感じたことなどを話し合いました。今期「蟻の兵隊」の授業はメディア表現学科の「映像論」につづいて2回目です。

「蟻の兵隊」の最大の特徴は戦争を被害と加害の両面から描いた点にあります。学生たちは映画から教科書には載っていない戦争の真実を知り、一度行ったら死ぬまでその人を離さない戦争の惨さを学びました。

戦争を自分事として捉えるにはどうしたらよいかというディスカッションでは、選挙に行って戦争が起きないように行動する人を選ぶという意見が学生から提飛び出しました。この学生は今回の参院選でSNSの一方的なフレーズで差別や排外主義が語られていく動きに危うさを感じたそうです。

授業の最後には一人ひとりが考えたことをホワイトボードに書いてもらいました。「未来が平和でいられるかは今の自分達次第だ」 「「奥村さん(「蟻の兵隊」の主人公の元日本兵)が全力で伝えてくれたことを全力で考え続ける必要がある」 「語られる、伝えられることだけが正しいわけじゃない。自ら知ろうとしなきゃ分からない」… 
多くの気づきを得たあとの頼もしい言葉が並びます。そう、何よりも自分で考えることが大切なのではないでしょうか。

うれしいことにこの授業をNHKの「ウイークエンド関西」が取材してくれました。垂水千佳さんのレポートで8/2(土)の朝7時30分から放送される予定です。

これで戦後80年の今年、全国の大学・高校をまわって「蟻の兵隊」の上映と講義を行うツアーの前期分が終わりました。関大、神戸芸工大、立教、国際教養大、西大和学園高、琉球大、ノートルダム女学院高、松本の高校・大学生、新潟県立大学、そして甲南女子大学の2回の授業(映像論とコミュニケーション産業論)… どの学校でも大きな手ごたえを感じたし、僕にとっても発見の連続の刺激的な機会でした。

後期も阪大、香川大、甲南大、名古屋市大、立教などで実施する予定です。阪大では学生有志主催の上映イベントも検討されています。授業は種まき。次に待っているのは学生たちが自ら考え仲間を集めて行う上映イベントです。

なお、「蟻の兵隊」は神戸の元町映画館(8/2-8/8)など全国7カ所で順次アンコール上映されます。詳しくは下記Yahooニュースをご覧ください。

  リンクさき Yahooニュース

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