甲南女子大学 ブログコレクション

甲南女子大学

学科日誌 医療栄養学科

管理栄養士のお仕事ファイル③ ~食品会社編~

みなさん,こんにちは医療栄養学科です。

本日,1年生は管理栄養士入門の授業を受け,さらに視野を広げました。
ニュートリー株式会社より,山 智成先生にお越しいただき,
食品会社の管理栄養士業務について教えてもらいました。

ニュートリー株式会社は「医療食品」を取り扱っており,
疾患別食品,栄養強化食品,アレルギー対応食品,
流動食,嚥下対応食,保存食,水分補給,等,
さまざまなものがあります。

病院に入院している患者さんの中には,
・年齢を重ねると,食べる量が減って食べられない,
・治療のため栄養素が必要なのに食べられない,
・食事制限があって食べられない,
・手術後間もないため食べられない,等,
食材から作る料理だけでは対応できないケースがあります。
そのような時に,「医療食品」を使用します。

「病院食」というと,「配慮した献立の元に,調理されたもの」という
イメージが強いですが,
このような医療食品も,患者さんのお食事を構成する,
なくてはならない存在であることを知りました。

「数ある商品の中から,何を使うか決める」というお言葉が印象的で,
管理栄養士は,多くの選択肢の中から選び,
決断する力が必要であることを学びました。

また,食品会社の組織構造についても教えていただきました。
営業本部以外にPR部,学術部,開発部,品質保証部など,
さまざまな部署で会社が成り立ち,管理栄養士も配置されていることを知り,
大変勉強になりました。
さらに,食品会社に向いている人物像や食品会社のメリット・デメリット,
学生時代にしておくこと等,たいへん貴重なお話を盛りだくさん,
聞くことができました。

普段,当たり前のように行っている「食べる」という行為ですが,
それ自体が困難な方がいること,その方をサポートする食品があり,
その食品を作る会社があること,そして,そこにもまた,管理栄養士がいます。

受講した1年生は,新たな発見をした授業でした。
次回も楽しみですね

甲南女子大学 ブログコレクション

ページトップへ