<第一場>アーデンの森

 アーデンの森では、ロザリンドの父である前公爵が質素な暮らしをしている。家来の中に、傷ついた鹿を見て、人の世のありようを嘆き罵っているという人物がいると聞き、前公爵はその人物のもとへ出かける。


<第二場>宮殿の一室

 新公爵のフレデリックは、娘のシーリアがいないことを知り怒る。同時に道化も行方不明だと知る。さらに、これにはオーランドーもからんでいると家来から聞き、フレデリックは娘たちの行方を探させる。


<第三場>オリバーの家の前

 アダムがオーランドーにオリバーの悪巧みを告げる。アダムは貯めておいた給金があるから、いっしょに逃げましょうと申し出る。オーランドーはその申し出を受ける。


<第四場>アーデンの森

 ロザリンド(ギャニミード)、シーリア(アリイーナ)、タッチストーンの三人は疲れ果ててアーデンの森に着く。そこで3人は、若い羊飼いのシルビアスと老羊飼いのコリンに出会う。シルビアスはフィービーという女羊飼いに恋をしているようで、それを見たロザリンドは切なくなってしまう。三人はコリンに落ち着く場所はないかと尋ね、コリンの主人から小屋と羊を買い取り、コリンを下男にするという約束をする。


<第五場>アーデンの森

 アミアンズがジェイクイズの求めに応じて、名利を捨てた気楽な生活を唄う。
     緑なす 森の木陰に 我と坐し 楽しき歌を 鳥の音に 合わせ歌わん
    人あらば  来たれや 来れ     この敵なく 仇なき国に 仇なすは ただ冬空の 寒きのみ

<第六場>アーデンの森

 老人のアダムは疲れ果てて倒れる。
 オーランドーは彼を休ませ、一人で食物
を探しに行く。
 
  
<第七場>アーデンの森

 前公爵たちがジェイクイズの話を聞きながら食卓を囲んでいると、突然オーランドーが抜き身の剣をかざして現れ、食べ物を出せと要求する。しかし、前公爵は落ち着いた対応をし、食事をすすめる。オーランドーは無礼を詫び、アダムを連れて来ると言って去る。やがて現れた二人に食事をさせた前公爵は、オーランドーが自分の忠臣サー・ローランドの遺児であることを知り喜ぶ。

≪第二幕≫