学部開設10周年記念シリーズ第6弾となる第11回国際セミナーを1月25日に開催しました。テーマは「看護におけるシミュレーション教育-基礎からシナリオまで-」です。今回は米国サミュエルメリット大学ヘルス・サイエンス・シミュレーションセンター准教授ウィリアム・スティアーズ(William・Stiers)先生にご講演いただきました。
講演1「シミュレーションの基礎」では、シミュレーション教育の歴史や実際の教育内容を通して、医療現場での実践が難しい内容を安全に安心して学ぶことができるシミュレーション教育の効果についてお話いただきました。
また、講演2「シミュレーション教育の事例紹介」では、敗血症という病気を例に、事例をどのように作成しているか、具体的にどのように教育していくかについてわかりやすく説明いただきました。
さらに、講演3「シミュレーションシナリオの作り方」では、シナリオの作成がシミュレーション教育で最も重要となること、学習目的を達成できるように実践に沿った内容に作り込むこと、そして、それを評価していくことの重要性について、時にユーモアを交えながら力強くお話しいただきました。
最後のディスカッションでは、シミュレーション教育を通して知識だけでなく実践をいかに結びつけるか、シミュレーション教育の体制づくりの難しさなどについて、意見交換を行うことができました。
今回のセミナーは、本学部の教員や大学院生だけでなく、病院や他大学で教育に携わっている専門職・教員の方々にもご参加いただきました。これからもよりよい看護職を育成するために、大学と病院がどのように役割を果たし、連携をして教育を行っていけばよいかを考える大変貴重な機会となりました。
10周年記念シリーズとして開催していた今年度の国際セミナーも今回で終了です。次年度も様々な国際セミナーを企画中です。皆様のご参加をお待ちしています!