甲南女子大学大学院看護学研究科は、2018年4月に博士後期課程を開設しました。これをもって、大学卒業後に再び学びを深めたいと思った時に、修士号から博士号まで取得できる大学院が完成したことになります。
5月12日には、開設を記念して、本学と関係の深い米国Samuel Merritt UniversityよりMichelle Hampton先生をお招きし、臨床還元型研究の実際や博士後期課程での研究指導についてご講演いただきました。米国には、医行為の一部も担うナースプラクティショナーという職種があり、博士号を持っていることが必須とされています。また、その論文内容も、臨床の質向上に具体的に寄与することが求められています。このような論文のあり方、指導方法について、Hampton先生が指導された大学院生の事例を用いて具体的にお話くださいました。さらに、論文作成の段階で必ず行うシステマティックレビューの方法論については、看護学研究科教授 牧本清子先生より講演がありました。
最後に、看護学研究科教授 大西香代子先生の司会により、熊本大学 小濵京子氏、東京医療保健大学 岡田弘美氏がそれぞれ英文誌に発表された学位論文を基にHampton先生から公開指導を受けました。臨床還元型研究へ発展させる方法について参加者と一緒に学び、大変充実したセミナーとなりました。
写真1:2つの講義を頂いたMichelle Hampton先生です。
写真2:近隣大学を中心として、100名以上の参加者がありました。
写真3:秋元典子 看護学研究科委員会委員長・看護リハビリテーション学部長