脳の血管が詰まり、手足の麻痺等の障害を残しやすい脳梗塞は、非常に再発しやすいという特徴があります。
この再発を防ぐためには医師の治療(主には薬物療法)だけでなく、身体活動(歩くこと,日常生活を送ること)を
十分確保することも重要であることが近年明らかになっています。
しかし、身体活動量を増やしはじめる時期は、病気になってからどの程度時間がたっていれば安全なのか、
さらには、その方法はどのような方法がいいのかは分かっていませんでした。
この研究では、脳梗塞になって数日以内より歩数計をつけて歩数を自己管理していくことで、
入院中でも身体活動量を安全に増やすことが可能であることを明らかにしました。
(実習及び共同研究施設でもある伊丹恒生脳神経外科病院の先生が筆頭著者として執筆された論文です)
題名:Promoting physical activity in hospitalized patients with mild ischemic stroke: a pilot study.
誌名:Top Stroke Rehabil. 2016 Nov 24:1-6.
著者:Kanai M, Nozoe M, Izawa KP, Takeuchi Y, Kubo H, Mase K, Shimada S