在学生・学内の方へのニュース
学長メッセージ|2021年度の始まりに際して
- 2021.03.29
- お知らせ
全ての学生の皆さんへ
学長 森田勝昭
2021年度が始まります。皆さんは今新しい年度に向けて、学びの志を固めていただいていることと思います。世界を揺るがせた新型コロナウイルスの影響が、まだ残っていますが、この歴史的なコロナ禍は、逆説的に、次の新しい世界の到来を予告しています。この間に皆さんが経験したことを今後の人生に生かすために、学びを更に進めて深めましょう。
2021年度は対面授業が中心となります。感染症を防止するために、教室では座席の間をあけて社会的距離を取ります。皆さんは必ずマスクを着用し、手洗いや、手指消毒をお願いします。受講生の多い授業ではオンライン授業を実施します。オンライン授業は、皆さんの移動時間を確保するために、オンデマンド方式となることをご理解ください。
学外の活動を前提とする科目では、感染症の状況を考慮しながら、完全な学外実施からオンライン併用まで、あらゆる方法を検討し実施しています。例えば留学では、海外と結んだオンライン利用の語学学習、留学体験などを既に実施し、効果を上げています。就職活動でも企業説明会から採用試験まで、オンライン対応の指導を強化しています。
対面授業でもオンライン授業でも、アンケートで明らかになった皆さんの要望を分析して検討し、不満を解消して、より充実した授業の実施に努めていきます。大学全体で更に工夫を重ね、充実した学びが実現するよう努力します。学びの質を向上させるために、共に歩みを進めて参りましょう。
昨年、甲南女子学園は創立100周年を迎え、今年度新たな世紀の歩みを始めました。私たちは改めて女子学園の使命を確認し、女性教育の更なる充実を目指します。自律した思考と責任ある行動で、自分と社会のより良い在り方を創り出す力、すなわち「未来への実践力」を育てること教育を常に意識していただきたいと思います。それが「まことの人間をつくる」という、深く美しい建学の精神への道だからです。
新型コロナウイルスは世界に悲劇をもたらしながら、世界の在り方に厳しい問いを投げかけました。当り前が問われ、その結果、新しい世界への扉が開かれました。尊い犠牲を忘れず、未来へ向かっていきましょう。2021年度も、甲南女子大学で叶えたい未来の自分と対話し、学んでいきましょう。