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学科日誌 医療栄養学科

管理栄養士のお仕事ファイル⑤ ~栄養教諭編~

みなさん,こんにちは医療栄養学科です。
6月は「食育月間」で,毎月19日は「食育の日」です。
本日は,6月19日!グッドタイミングで,
1年生対象に貴重な授業が実施されたので,報告します

亀山市立川崎小学校の栄養教諭 神山真梨子先生にお越しいただいた
“管理栄養士入門”。

学校栄養教諭職務には,大きく2つあることを教えてくださいました。
①食に関する指導
“食育”は,学校で取り組むことであり,実行に移すには,
先生方を巻き込むことが求められます。
栄養教諭は,「食のコーディネーター」として位置づけられ,
担任の先生に食育を推進してもらうためにはどうすれば良いか,考えます。
食育活動では,「子どもの五感や想像力を育む」ことを大切に,
工夫された言葉がけをします。
また,他教科に関する校内研修にも積極的に参加され,
学校全体の教育方針を掴み,ズレを生じないよう,
日々,勉強されているとのことでした。

②学校給食の管理
栄養管理,衛生管理,調理指導を柱として,
献立作成や発注,食材管理等行います。
実際に使用している調理機器,スチームコンベクションオーブンや
真空冷却器の写真も提示してくださいました。
食育の授業で,子どもたちが野菜の下処理を体験することもあります。
また,近年増加している食物アレルギー児童への対応についてもご説明いただき,
弁当対応や除去食対応,代替食対応など,具体的な方法を学びました。

子どもは先生の教えを素直に聞いて,実行に移すとのことでした。
子どもに教えたことが行動変容のきっかけになることは,
責任を生じるとともに,たいへんやり甲斐のあることだと感じました。

その後,学生同士でグループディスカッションを行いました。
「栄養教諭が学校にひとりしかいないこと,
また,他校も兼任している現状に驚きました。」
「大変そうだけど,子どもの成長を身近に感じられる,
やりがいのある仕事だと思いました。」
「家庭科の先生との違いがわからず,
献立を立てて給食を提供する仕事だと思っていました。
しかし,給食や食に関する授業を通して,
子どもたちに,食に興味を持ってもらう仕事であることがわかりました。」
「子どもたちの命を預かっている責任を感じました。」
「これまでの授業を受け,分野は違いますが,
根幹でつながっており,思いは同じであると感じました。」
など,いろいろな思いを抱いた学生たちの姿が見られました。

1年生に刺激を与え,意欲を高める“管理栄養士入門”のゲストスピーカーのお話は,
早いもので,次回で終了です。
最後のお話もしっかりと聴き,将来に結び付けたいですね。

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