甲南女子大学

看護リハビリテーション学部 理学療法学科

甲南女子大学なら学べる!

ウィメンズヘルスって何?

山本 綾子 准教授

海外の動向に詳しく、日本で「ウィメンズヘルス理学療法研究会」を発足。現在も代表として指導的立場にいる。

女子大学で初めて設立された甲南女子大学の理学療法学科では、
日本でまだなじみの薄いウィメンズヘルスにもいち早く注目。
1年次から取り上げ、4年次の「理学療法技術特論」で詳しく学んでいきます。
海外では既に重視されているウィメンズヘルスを知り、
女性ならではの視点と高い専門性を備えた理学療法士をめざしましょう。

ウィメンズヘルスとは、
女性特有の体の構造や役割、
性差に注目した、大切な医療分野。

月経・妊娠・出産・閉経に代表される生涯を通じた体の変化、筋力・体力面でのハンディ、仕事・家事・育児といったライフステージにおける役割の変化…女性には、男性に対してとは違う視点で考慮すべき点がたくさんあります。ウィメンズヘルスとは、そんな体の構造やライフスタイルの性差に注目した医療分野のこと。理学療法におけるウィメンズヘルスは、海外では早くから研究が進められ発展してきましたが、日本ではまだまだ新しい視点だと言えます。

  • CASE

    1

    妊娠・出産・加齢による変化

    骨盤底筋のトレーニングで
    女性特有のトラブルを解消。

    妊娠期は関節や筋肉が緩むため、産前産後に腰痛や排尿トラブルに悩まされるケースは多いもの。しかし適切な姿勢や動作方法の指導により対処が可能です。また、加齢によっても同様のトラブルが起こりがちですが、骨盤底筋という筋肉を適切にトレーニングすることで症状の改善が得られます。

  • CASE

    2

    女性アスリートのサポート

    スポーツ障害や体の不調を
    ケアできるのも女性だからこそ。

    骨盤が横に広い、関節が柔らかい、骨量や筋量が少ないなどの理由から、スポーツ分野でも女性特有の障害がよく生じます。また、体脂肪の少ないアスリートには、月経不順や無月経に悩む人も少なくありません。男性に相談しづらい問題の解決にあたる女性の理学療法士が必要とされています。

  • CASE

    3

    働く女性の健康管理

    日常生活で進んでしまう
    ボディバランスの乱れを整える。

    看護師や介護士、保育士など、女性であっても男性と同様の労力を必要とされる仕事は多く、腰痛の高い発症率につながっています。デスクワークによる骨格のゆがみや、ヒールシューズによる外反母趾なども、多くの働く女性が抱える悩み。適切な動作方法の指導や環境整備による予防や改善が重要です。

これからのウィメンズヘルス

海外の研究成果が次々に発表され、
活躍の舞台は広がりつつある。

理学療法士による産前産後のケアは、海外では一般的に行われていて、不調の予防や改善に好影響を与えているという研究成果も出ています。日本でもウィメンズヘルスに取り組む病院が増えつつあり、今後広がっていくことは間違いありません。いち早くウィメンズヘルスに取り組んだ本学では、海外の最新情報も授業で紹介しています。理学療法の基本的な知識や技術に加え、ウィメンズヘルスを学ぶことが付加価値として大きな強みとなるでしょう。

DEPARTMENT OF PHYSICAL THERAPY

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