甲南女子大学は、「まことの人間をつくる」という建学の精神、
「清く 正しく 優しく 強く」という校訓、「全人教育・個性尊重・自学創造」という教育方針のもと、
品格と国際性を備え、社会に貢献する高い志を持つ女性の育成に努めています。
本学の理念及び教育目的を理解したうえで、
自らが積極的に学び、社会で活躍できる力を身につけたいと望む学生を求めます。
心理学部(2025年4月開設)
人材育成に関する目的
心理学の基礎を身につけた上で、社会や身近にある課題に気づき、客観的な観察力、論理的な思考力、数量的なデータ処理能力、AI等の先進的なテクノロジーの活用に加え、共感性及びコミュニケーション力を活用し、その解決に向けて取り組むことができる人材を育成する。
心理学科
アドミッション・ポリシー
心理学科では、次のような学生を求めます。
- 関心・意欲・態度
- 人の行動や心理に強い関心をもち、それを一面的な見方ではなく、複眼的な視野で客観的に理解しようとする姿勢をもっている人
- 知識・教養
- 幅広い心理学諸領域の知識を学ぶにあたり、高等学校までに履修した国語、数学、英語、地理歴史、公民、理科などの基礎的な学力を習得している人
- 思考力・判断力・表現力
- 社会や身近にある課題に気づき、観察・観測されたデータや的確な情報に基づいて自分の意見をまとめ、表現できる人
- 協働性・主体性
- 自主的、積極的に学ぶ意欲を持って、実験・実習などの少人数クラスによく適応し、主体的にグループワークに参加しようとする態度をもっている人
カリキュラム・ポリシー
心理学科では、基本となる科目進行に加えて、それぞれの学生の興味や進路に応じて3つのプログラム(履修推奨科目群)を設定している。
- 【第1段階:心理学的リテラシー】
- 基本的な科目進行としては、まず心理学全般にわたる基礎知識や心理統計の基礎を学びつつ、同時に大学での学びに必要となるアカデミック・スキルを習得する。
- 【第2段階:実践・試行】
- 次の段階として、個別の専門領域の学びを深めるとともに、実際に実験や調査、心理査定を実施し、より専門的なデータ処理や論理的な文章作成を学ぶ。
- 【第3段階:専門性】
- さらに、自ら主体的に問題を導出し、その解決・解明に向けて研究・開発を立案、実施するプロジェクト型学習やプロジェクト実践へと進む。
- 【第4段階:アカデミック・ライティング】
- 公認心理師プログラムでは、心の問題や心理支援の基礎的な知識と技能を学ぶ。
- 【第5段階:キャリアデザイン】
- キャリア・マネジメントプログラムでは、社会で活躍できることをめざして、集団や組織に関する心理学や、AIをはじめとするテクノロジーの活用を学ぶ。
- 【第6段階:能力の統合化と実践】
- ライフデザインプログラムでは、自分や他者の心を大切にしながら、精神的な豊かさを実現するために生活の中で活かせる心理学の知見を学ぶ。
ディプロマ・ポリシー
- 知識・理解
- 心理学の総合的知識。様々な対象やアプローチの仕方をもつ心理学諸領域の概念や理論を幅広く理解している。
- 心理学の研究方法。心理学の多様な研究方法と分析方法を理解し、問題や目的に応じてデータ収集の仕方や分析方法を選択することができる。
- 心の健康と心理支援の理解。精神的な健康や心理的な問題について基礎知識を有し、必要に応じて適切な心理支援を求めることができる。
- 汎用的技能
- 基礎的な研究能力。実験や調査の実施を経験し、数量的なデータの収集や統計的な分析を行い、その結果を図表化を含め適切に記述、考察し、発表する基礎的な研究能力を身につけている。
- 情報収集とその活用。的確な情報検索ができ、得られた情報の精度を吟味した上で、必要な情報をもとに自ら判断することができる。
- コミュニケーション力。他者の意見を聞き、自分の考えを伝え、円滑で有益なコミュニケーションを維持する力を身につけている。
- 態度・志向性
- 人の多様性への尊重。人の多様性を深く理解し、互いの個性を尊重しつつ、様々な境遇にある人への共感や配慮ができる。
- 他者との協働。自分の知識や能力を社会の中で発揮するとともに、他者の力を借り、協力する姿勢をもっている。
- 成⾧・変化を受け入れる姿勢。人は生涯、成⾧・発達していくことを前提に、その時々で必要な知識・技能を学び続ける姿勢をもっている。
- 統合的な学習経験と創造的思考力
- 新たな問題への対処。困難な課題や逆境に直面しても、心理学の知識や身につけた技能を使って、問題解決に向けて対処することができる。
- 社会貢献。社会や身近にある課題に気づき、自分が身につけた知識や技能を活用すると共に、他者と協力しながら、社会環境の改善に貢献する姿勢をもっている。
国際学部
人材育成に関する目的
現代のグローバル社会における社会的・文化的諸課題を理解し、実践的な外国語運用能力と高いコミュニケーション能力によってさまざまな領域で中核的・支援的な役割を果たすことのできる人材を育成する。
国際英語学科
人材育成に関する目的
世界で仕事をし、貢献する視野とそれを支える知識と能力(世界と自らの文化に対する理解、批判的思考力、論理的表現力)、英語による国際的なコミュニケーションスキル、活動経験を有し、行動的で個としての強さをもった人材を育成する。
アドミッション・ポリシー
国際英語学科では次のような資質を持った多様なタイプの学生を求めます。
- 関心・意欲・態度
- 英語及び、英語圏の文化や社会に強い関心を持っており、英語圏への留学によって英語の力をつけることに意欲のある人。また、英語教育や国際ビジネス・ホスピタリティの領域で、卒業後に英語力を活かすことに意欲のある人
- 知識・教養/知識・技能
- 小・中・高校での英語学習をふまえ、少なくともCEFR A2レベルの英語運用能力を持っている人
- 思考力・判断力・表現力
- 高等学校までに履修した主要教科の知識をふまえ、批判的思考力や論理的表現力の⼟台を持っている人
- 協働性・主体性
- 英語習得をはじめとする学習に対して主体的に取り組むことができるとともに、多様な人々と協働して学ぶ態度を持っている人
カリキュラム・ポリシー
- 学生の自律的な学習と批判的リテラシーを養うため、「e-pro」「World English Culture」「Professional and Career」の3つの科目群を設定する。
- e-pro科目群をとおして、読む、書く、聞く、やりとり、発表の各領域について1、2年時を中心に集中的な授業設定を行う。また「アドバンストコース」のグループと「英語基礎」のグループのための授業科目群を設定し、学生の英語力に応じた学びの機会を提供する。
- World English Culture科目群では、World Englishesの視点から現代の英語および、広義の英語圏の文化や社会に関する専門的科目を体系的に提供する。また、1年次、3年次、4年次にゼミナール形式の授業を設定し、調査・分析・発表の活動をとおして批判的リテラシーを養う。
- Professional and Career科目群では、外国語としての英語教育、国際ビジネス、国際ホスピタリティ分野でのプログラムを設定し、知識を実践と結びつける機会を提供する。
ディプロマ・ポリシー
- 知識・理解
- World Englishesとしての英語の現状と歴史的背景、現代英語の言語的特徴、外国語習得の理論について体系的に理解している。
- 英語圏の地域文化・歴史と地域社会および国際社会の諸問題、外国語教育の分野について、専門的な視点から理解している。
- 汎用的技能
- 国際基準に照らして中級レベル以上の英語運用能力と、自律的な外国語学習能力を身につけている。
- 異なる言語や文化的背景を持つ相手と積極的に関わり協働することのできる対人コミュニケーション力と発信力を身につけている。
- グローバル化が進む社会において、世界の諸問題についてメディアの情報を主体的・批判的に読み解き活用することができる。
- 態度・志向性
- 異なる言語や文化を背景にした価値観を受容・尊重し、多様な背景を持つ人と協働することのできる態度・志向を身につけている。
- 英語学習や専門分野の学びを通して、困難な状況に柔軟に対応し、自律的に課題解決をすることのできる態度・志向を身につけている。
- 統合的な学習経験と創造的思考力
- 留学、在外研修、インターンシップ、ボランティア活動などを通して、自らの経験を言語化し、知識と経験を統合して課題発見や分析を行い、その過程や成果を他者と共有することができる。
- 外国語教育、国際ビジネス、国際ホスピタリティ分野での学習やセミナー形式の授業を通して、知識と実践を結びつけて課題発見や課題解決にあたることができる。
多文化コミュニケーション学科
人材育成に関する目的
実践的な語学力(英語とアジア言語)を習得し、国際的教養及び行動力を身につけ、多様な社会的・文化的背景をもつ人々と協働してグローバル社会における課題解決に努め、国際・地域社会で活躍できる人材を育成する。
アドミッション・ポリシー
多文化コミュニケーション学科では、文化的背景が異なる多様な人々からなる社会で生きるための、ことば・国際教養・行動力を総合的に学び、確かなコミュニケーション能力を身につけます。具体的には下記のような学生を求めます。
- 関心・意欲・態度
- 自分とは異なる文化や社会に強い関心を持ち、ステレオタイプを脱して異文化理解を探求する人
- 世界に目を向け、多様な文化的、社会的背景を持つ人々に出会い、意見を交し合う意欲をもつ人
- グローバル社会の課題解決に向けて積極的に行動したいと考える人
- 外国語の高度な運用能力獲得をめざす人
- 知識・教養
- 英語、韓国語、中国語、インドネシア語のいずれかの言語の基礎的な力(CEFR A2レベル)を持っている人
- グローバル社会で生じる様々な課題に対する基礎的な知識を持っている人
- 思考力・判断力・表現力
- グローバル社会の中で多様な人々と関わりながら、批判的思考力、論理的判断力を駆使して自身の意見を主体的に伝えられる言語表現力を持っている人
- 協働性・主体性
- グローバル社会や地域社会の中で生じる様々な課題を理解し、多様な国や地域の人々の文化的背景に配慮しながら協働し、より良い社会を構築していく主体性を持っている人
カリキュラム・ポリシー
グローバル化が進む中、異なる社会で暮らす人々の異なる文化的背景、異なるものの考え方を持った人々と協働し、共生していくために必要となる知識・教養、コミュニケーション能力を修得し、実践的な活動的学習のなかで多文化共生社会に貢献できる能力を身につける。
- 英語、World Language科目によって、実践的な外国語運用能力を身につける。また、日本語運用能力も向上させて、グローバル社会で通用する言語能力、コミュニケーション能力を養う。また、メディアリテラシーを向上させ、主体的に情報に相対する能力を養う。
- 異なる文化・社会を理解するために求められる知識・教養を身につけ、社会にはたらきかける協働的作業を実践するために必要となる、調査・分析・企画・チームビルディング・リーダーシップのスキルを養う。
- ⻑期短期の語学留学、文化研修、ボランティアプログラム、インターンシップなどの活動的学習によって、他者と協働して理論と実践を結びつけて課題を解決する能力を身につける。
ディプロマ・ポリシー
- 知識・理解
- 英語とアジアの言語について理解している。
- 国内外において多様な文化的背景を持つ人々とコミュニケーションをとるために、文化・⺠族・社会問題などについて理解している。
- 社会貢献や国際貢献の現状と課題についての基本的な知見を持っている。
- 汎用的技能
- グローバル化が進む社会で、多様な文化的背景を持つ人々と積極的に関わりを持ち、コミュニケーションをとって協働するために⼗分な外国語と日本語の能力を身につけている。
- 協働の場で生じるグローバル社会ならではの問題を理解する際に、メディアを主体的に読み解き活用できる。
- 問題の基本的理解にもとづいて課題設定を行い、解決のために行動を実践にうつすことができる。
- 課題解決のために必要なリーダーシップをとることができる。
- 態度・志向性
- 多様な人々・文化に対する開かれた好奇心を持ち、柔軟な心で課題解決に向かって進んでいけるマインドセットを持っている。
- 自律的、自主的に学習・研究・活動に取り組み、情報に批判的に向き合うことができる。
- 自らの経験から得た知見を他と共有し、社会に自分を還元することによって、多文化共生に向けて社会参加・社会貢献に積極的に取り組む志向性を持っている。
- 統合的な学習経験と創造的思考力
- 留学・国内外での研修・インターンシップ・ボランティアなど、社会の現場での学びを通して自らの体験を言語化できる。
- 言語能力を活かしてコミュニケーションを取り、情報を発信することができる。
- 多様な人々と効果的なネットワークを構築し、チームワークによって多文化社会における問題の解決に協働的かつ創造的に当たることができる。
文学部
人材育成に関する目的
人間が作り上げ育ててきた文化・言語および文学・芸術に対する深い関心と幅広い教養を身につける。加えて、言語ならびにメディアの運用力を修得し、円滑な人間関係を築くためのコミュニケーション能力と個性の発現である自己表現力を備えた人材を育成する。
日本語日本文化学科
人材育成に関する目的
日本語および日本文化についての豊かな教養を身につけ、多角的に社会を捉え、高度で実践的なコミュニケーションスキルを活用しつつ問題の解決にあたる、社会に貢献できる人材を育成する。
アドミッション・ポリシー
日本語日本文化学科では、日本語や日本文化と、それらを基盤にした話し方などのコミュニケーション能力やホスピタリティの精神を学びます。これらの分野に強い関心のある学生を幅広く求めます。日本語日本文化学科では、以下のような学生を求めています。
- 関心・意欲・態度
- 日本語と日本文化に関心があり、この分野における多様な知識を学ぶ強い意志を持ち、人間性と文化を尊重する心を有する人
- 知識・教養
- 日本語日本文化の諸分野を学ぶにあたり、必要な基礎学力※を習得した人
- ※
- 高等学校までに履修した主要教科(国語、英語、地理歴史、公民、数学、理科)の基礎的な知識
- 日本語日本文化の諸分野を学ぶにあたり、必要な基礎学力※を習得した人
- 思考力・判断力・表現力
- 知識・教養を基盤として、深い思考をもとに適切な判断のできる人
- 柔軟な思考のもとに自由な発想で問題を解決しようとする人
- コミュニケーション能力を向上させることができ、自己表現力を高めようとする人
- 協働性・主体性
- 思いやりの心を持ち、人と文化の多様性を尊重してチームワークのとれる豊かな人間性を持つ人
カリキュラム・ポリシー
- 正しい日本語と奥深い日本文化を基礎から幅広く学び、将来に役立つ資格・技能の取得をめざし、3つの分野を設ける。
- コミュニケーション実践分野では、コミュニケーションに関する知識と教養を深め、口頭表現や文章表現の能力を高め、日本語教員として、また、コミュニケーション産業で必要とされる能力を身につける
- ホスピタリティ分野では、ホスピタリティに関する知識と教養を深め、さまざまな実習や視察、インターンシップ等を通してホスピタリティ産業で必要とされる能力を身につける。
- 言語・文学・文化分野では、日本語・日本文学・日本文化についての知識と教養を深め、国語科教員として、また、ことばを中心としつつ実社会で必要とされる能力を身につける。
ディプロマ・ポリシー
- 知識・理解
- 日本語・日本文学・日本文化について、その歴史的背景を含め、客観的・科学的な知識と教養を身につけている。
- 日本語の口頭言語および書記言語の双方で、高度で実践的なコミュニケーションに関する知識と教養を身につけている。
- 日本のみならず広く人間文化の根幹をなす、他者の尊重を軸とするホスピタリティ精神に関する知識と教養を身につけている。
- 汎用的技能
- 日本語・日本文学・日本文化に関するさまざまな問題について、それらを複眼的、論理的に分析し、的確に表現するとともに、他者を教え導く論理的思考力を身につけている。
- 日本社会に関するさまざまな情報を収集・分析する情報リテラシーにくわえ、それらを書記言語・口頭言語を問わず適切に発信できる高度で実践的なコミュニケーションスキルを身につけている。
- 人間相互の心の通った交流を軸とするホスピタリティ精神にもとづき、相手の立場によりそいつつ現状を見直し、さらなる改善をはかる問題解決力を身につけている。
- 態度・志向性
- 自らの力でつねに新たな日本語や日本文化の動向を理解し、また知識や能力の習得に努め、自らの問題解決に応用することのできる生涯学習力を身につけている。
- 自己の意見を表出しつつ、他者の意見を傾聴し、他者と連携して問題解決にあたるチームワークを身につけている。
- 社会にある多様な価値観を認め、他者との協調を重視しつつ自らの価値観を保持する高い倫理観を身につけている。
- 統合的な学習経験と創造的思考力
- 過去から未来へと続く日本文化に育まれた精神を見据え、かつ多角的な視点から自らをとりまく社会の本質を捉える能力を身につけている。
- 高度で実践的なコミュニケ―ションスキルを活用しつつ、現状の問題を認識し、その解決にあたる能力を身につけている。
メディア表現学科
人材育成に関する目的
メディアを活用した表現行為を、発信と受信の双方向的関係のもとに捉え直し、その作用と影響を考察できる能力を身につけた人材を育成する。
アドミッション・ポリシー
メディア表現学科では、多様化する情報社会において、文字、画像、音、動画、身体、インターネットなどを用いたメディア表現への関心を基盤にして、メディア表現と人との関係や、メディア表現が社会に及ぼす影響を学びます。これらの分野に強い関心のある学生を幅広く求めます。メディア表現学科では、以下のような学生を求めています。
- 関心・意欲・態度
- アナログ、デジタルと問わない幅広いメディア表現に関心があり、この分野における多様な知識を学び、表現を行うという強い意志を持ち、文化、特に創作活動を尊重する心を有する人
- 知識・教養
- メディア表現の諸分野を学ぶにあたり、必要な基礎学力※を習得した人。及び、メディア表現への豊かな感情をもつ人
- ※
- 高等学校までに履修した主要教科(国語、英語、地理歴史、公民、数学、理科)の基礎的な知識
- メディア表現の諸分野を学ぶにあたり、必要な基礎学力※を習得した人。及び、メディア表現への豊かな感情をもつ人
- 思考力・判断力・表現力
- 知識・教養・感性を基盤として、深い思考力と豊かな感性をもとに適切な判断ができ、自分の考えを適切なメディアで表現できる人
- 多彩なメディアを柔軟に使い、自由な発想で問題を解決しようとする人
- 自己表現を追求できるだけでなく、自らが制作した表現を他者に伝えるコミュニケーション能力を高めることができる人
- 協働性・主体性
- 主体的に自己表現ができるだけでなく、チームでの表現のために必要な思いやりの心を持ち、人と文化と多様性を尊重する豊かな人間性を持つ人
カリキュラム・ポリシー
- イメージを形象化して伝達するための思考方法、及びコンピュータなどを利用した表現技法を学ぶことができる。
- グラフィックデザイン、写真、アニメーション、映画、広告などの視覚文化領域に関する基礎的な知識と制作方法を学ぶことができる。
- 視覚メディアをめぐる文化的社会的環境の変化に対する理解と批判能力を身につけることができる。
- 「基礎」、「発展」、「応用・発表」に区分して段階的に習熟させる教育課程を採用し、理論と実践を有機的に連結させ、ゼミ活動を重視した実践的教育を行うことができる。
- 学内に設置したギャラリーなどの展⽰空間において、作品、研究成果の発表を行い、評価を他者に求めるべく能動的な表現活動ができる。
ディプロマ・ポリシー
- 知識・理解
- イメージをカタチに変えて伝達するための思考方法、およびコンピュータなどを利用した表現技術を身につけている。
- メディア表現に関する幅広い素養をもち、得意とする分野の専門的な知識・技能を身につけ、自然・社会・文化と関連させながら理解している。
- 汎用的技能
- グラフィックデザイン、写真、アニメ、映画、マンガ、文芸、演劇など、視覚文化ならびに身体文化に関する基礎的な知識と制作方法を身につけている。
- メディアが社会や人間に与える影響について理解する能力を身につけている。
- メディアを効果的に活用し、表現やコミュニケーションをおこなう能力を身につけている。
- 態度・志向性
- メディア表現をめぐる文化的・社会的環境の変化に対する理解と主体的に取り組む能力を身につけている。
- コミュニケーションをデザインする能力と困難な問題に対する解決策を提案できる方法論を身につけている。
- 統合的な学習経験と創造的思考力
- 理論と実践を有機的に結びつけ、作品や研究成果の発表、公演などの実践により、能動的な表現活動ができる能力を身につけている。
- メディアを批判的・主体的に読み解く能力を身につけ、メディアをめぐる諸問題について適切に評価し、問題解決に向けて努力する態度を涵養できる。
人間科学部
人材育成に関する目的
現代社会に生きる人間を理解し、よりよく生きるために、人間とその環境の多様性・複雑性を科学的・総合的に探求し、社会に生きる人間に関わる現実的な諸課題・諸問題に実践的に関わり、解決していく人材を育成する。
心理学科
人材育成に関する目的
基礎領域から応用領域まで幅広い心理学教育を行うことで、客観的な観察力、論理的な思考、数量的なデータ処理能力、コミュニケーション力を身につけ、社会で活躍できる人材を育成する。
アドミッション・ポリシー
心理学科では、次のような学生を求めます。
- 関心・意欲・態度
- 人の行動やその心理に強い関心を持って、科学的態度で臨むことができ、客観的にものごとに対処しようとする姿勢と実践力を有している人
- 知識・教養
- 心理学の諸領域の幅広い教養と専門的知識を学ぶにあたり、高等学校までに履修した国語、数学、英語、地理歴史、公民、理科などの心理現象を理解するのに必要な基礎的な学力を習得している人
- 思考力・判断力・表現力
- 心理学を学びそのことをこれからの社会に貢献できるよう表現していく発信力と行動力を有している人
- 協働性・主体性
- 自主的、積極的に学ぶ意欲を持って、実験・実習などの少人数クラスによく適応し、主体的にグループワークに参加しようとする態度を持っている人
カリキュラム・ポリシー
実社会で出会うさまざまな心理的な問題に対応するためには、幅の広い心理学の専門的知識やアプローチが求められる。
甲南女子大学人間科学部心理学科では、基礎から応用まで多領域の心理学を⼀通り学ぶことができるようカリキュラムが設定されている。幅広い領域をバランスよく学ぶことで、実社会のさまざまな問題に心理学的に対応できる人材教育を行う。
当心理学科では以下の6つの段階に分けてカリキュラムをデザインしている。
- 【第1段階:心理学的リテラシー】
- 心理学について基礎的な知識を習得するとともに、実験心理学の手法や測方法を学び、科学的な心理学の視点を獲得する。
- 【第2段階:実践・試行】
- 第1段階の授業内容を応用し、自己や身近な問題に対して心理学的に考えるトレーニングを行う。
- 【第3段階:専門性】
- 人間を理解するための様々な心理学的な視点を身につけるため個別の専門領域を学んでいく。
- 【第4段階:アカデミック・ライティング】
- 第3段階の専門的な視点を実用化するため、心理学的な現象を測定し分析する高度な研究手法やデータ解析について学び、科学的なレポートとしてまとめる能力を身につける。
- 【第5段階:キャリアデザイン】
- それまで学んできた専門知識とこれから自分が目指す将来像の結び付けを行い、心理学の専門性を活かしたキャリアデザインを考える。そして、3年次では自分のキャリアデザインに応じて専門ゼミを選択し、4年次での研究課題に向けて、論理的な読解力や文章作成能力を身につけるための方法論や専門理論を中心に学んでいく。
- 【第6段階:能力の統合化と実践】
- 3年次までに修得した専門科目の内容を、専門ゼミでの研究課題に取り組むことで、さまざまな現象を心理学的に解明することができる能力として統合させていく。さらに、就職や⼤学院進学に向けてより応用実践的な科目を学び、実社会の具体的な問題に対応できる実践能力の向上を目指す。
ディプロマ・ポリシー
- 知識・理解
- 人間のさまざまな行動の法則性や、生涯における心と体の発達、心理的な問題やその援助方法、人と動物の違いなど、様々な対象やアプローチの仕方をもつ心理学の領域を幅広く理解している。
- 心理学の研究方法を正しく理解し、問題や研究目的に応じてデータ収集の仕方や分析方法を選ぶことができる。
- 社会や日常生活で出会う問題に対して、学んだ知識をもとに心理学的な見地から考えることができる。
- 汎用的技能
- 実験や調査の実施を経験し、数量的なデータの収集や統計的な分析と考察、そして図表化を含め適切に結果を記述し、発表する力を身につけている。
- 的確な情報検索により必要な資料や論文、専門書籍を見つけ、それを読解し、それらをもとに論理的かつ批判的な思考ができる。
- 演習や発表などを通して、他者の意見に⽿を傾け、自分の考えを人に伝える力を身につけている。
- 態度・志向性
- 人の多様性を深く理解し、互いの個性を尊重しつつ、様々な境遇にある人への共感や配慮ができる。
- 自分の知識や能力を社会の中で発揮するとともに、他者の力を借り、協力する姿勢をもっている。
- 人は生涯、成長・発達していくことを前提に、その時々で必要な知識・技能を学び続ける姿勢をもっている。
- 統合的な学習経験と創造的思考力
- 困難な課題や逆境に直面しても、心理学の知識や身につけた技能を使って、問題解決に向けて対処することができる。
- 社会や身近にある課題に気づき、自分が身につけた知識や技能を活用すると共に、他者と協働することで、社会環境の改善に貢献する姿勢をもっている。
総合子ども学科
人材育成に関する目的
人間に対する深い洞察と尊敬をもちながら、子ども学という学際的な視野から社会・文化・人間のあり方を問い直す中で身につけた知識や技能を活かし、⼦どもを取り巻く諸問題を他者との協働の中で解決することを通して社会に貢献する人材を育成する。
アドミッション・ポリシー
総合子ども学科では、次のような学生を求めます。
- 関心・意欲・態度
- 子どもや保育・教育に関心を持って学びを深め、保育士資格、教員免許状を取得し、それを実社会に生かそうとする人
- 知識・教養
- 子どもや保育・教育について学ぶにあたり、必要な基礎学力※を修得した人
- ※
- 高等学校までに履修した教科の基礎的な知識
- 子どもや保育・教育について学ぶにあたり、必要な基礎学力※を修得した人
- 思考力・判断力・表現力
- 学んだことを基盤として合理的に考え、理性的に判断できる人
- 自分の考えたことを適切に表現できる人
- 協働性・主体性
- 進んで周囲の人たちと協働できる人
- 自ら考え、積極的に学ぶ姿勢を有する人
カリキュラム・ポリシー
- 保育・教育の場で必要とされる実践力、現場対応力を涵養する。保育実習や教育実習をより深い学びとするための事前・事後指導の質的な充実を図る。並行して基礎演習、教職実践基礎演習、保育表現技術、また幼保実践演習や教職実践演習を段階・発展的に履修する。下記にも示す地域・子どもに関わる実際の機会を通してこれら実践力を高める。
- 子どもに関わる諸問題について、実際の保育・教育現場との関連を示しながら提供し、視点や知識の自覚化に基づく自律した学びを進める(実際の現場で求められる力は何かという問いを持ち、追究する)。具体的には、地域や子どもに関わる機会を学生自ら企画・演出し、保育・教育現場における必要な視点や知識を自覚し、随意的に発揮していけるよう、子ども学演習および卒業演習において理論化を目指す。
- また、子どもの育ちに職業人として関わることの重要性の自覚とその責任感を涵養する。教育原理、保育原理、社会的養護といった教育・福祉の基礎理論に当たる学びに加え、子どもを総合的に学ぶ⼦ども学を履修する。これらを通し、教える者であるために必要な生涯学び続ける姿勢を養う。
ディプロマ・ポリシー
- 知識・理解
- 保育・教育・福祉・医療・心理などの領域で構成される子ども学の知識を深く理解している。
- 子どもの成⻑発達を支えるために必要な専門的知識や技能を身につけている。
- 子どもを取り巻く環境や事象が子どもの発達に与える影響や、保育者、教師、家庭・地域の人々が果たす役割について理解している。
- 汎用的技能
- 保育・教育に関する数量データを含む情報を自らの問題意識に基づいて収集し、統計学の技法等を活用して、論理的に分析・考察することができる。
- 子どもの成⻑発達を支える現場の保育者、教師、家庭・地域の人々など立場の異なる他者に寄り添うことができる。
- 他者の考えを受け止めながら自分の考え方が伝わるように表現し、問題の共有や解決のために協働することができる。
- 態度・志向性
- 人間の成長発達の最も重要な時期に保育者・教師といった職業人として関わることの自覚と責任感をもっている。
- 従来のあり方に固執することなく、目の前にある問題や社会的課題の解決を目指して学び続ける姿勢をもっている。
- 現場の保育者、教師、家庭・地域の人々など多様な他者と連携・協働し、子どもを第⼀に考えた判断ができる。
- 統合的な学習経験と創造的思考力
- 子どもの成⻑発達についての専門的知識や実践的な学びに基づいて、自ら計画を立案し、実践、振り返りのマネジメントを適切に行うことができる。
- 子ども学の知識と、保育・教育現場における様々な経験を統合し、自ら課題を発見し、問題の解決策を提⽰し、それを実践することができる。
文化社会学科
人材育成に関する目的
身近な現代文化に関する興味や関心を起点として、社会現象や社会問題を、幅広い視野で物事を多⾯的にとらえる社会学の技法を用いて分析し、自分の考えとして社会に向けて示すことができる人材を育成する。
アドミッション・ポリシー
文化社会学科では、身の回りで起こっているさまざまな社会現象に対して、自ら動いて情報を集め、集めた情報をもとに自分で答えを出し、その答えを人に向けて的確に伝えることのできる人材を育成します。これらの諸能力は、実社会のどんな仕事や場面でも必要とされるものです。このような本学科の教育目標に基づいて、以下のような学生を求めます。
- 関心・意欲・態度
- さまざまな現代文化・社会現象・社会問題に関心を持つ、好奇心旺盛な人
- 社会に氾濫する情報の真偽を自分の目で確かめ、周囲の意見に流されない自分の考えを持ちたいと思う人
- インタビューやアンケートなどの「取材」(社会調査)の手法に関心がある人
- 知識・教養
- 社会学の諸分野を学ぶにあたり、必要な基礎学力※を習得した人
- ※
- 高等学校までに履修した主要教科(国語、英語、地理歴史、公民、数学、理科)の基礎的な知識
- 社会学の諸分野を学ぶにあたり、必要な基礎学力※を習得した人
- 思考力・判断力・表現力
- ひとつの対象をさまざまな角度から事実(データ)をもとに考察することができる人
- 知識・教養を基盤として適切な判断のできる人
- 自分の意見やアイディアを的確な方法で表現することができる人
- 協働性・主体性
- 人と協力して、集団的な活動ができる人
- 自ら考えて動くことができる人
カリキュラム・ポリシー
文化社会学科では、身近な現代文化に関する興味や関心を起点として、さまざまな社会現象や社会問題が起こる背景を、フィールドワークや社会調査など社会学の技法を用いて分析する能力を身につけるために、次のようなカリキュラムを編成している。
- 実社会で活躍する女性をゲストとして招き、現場から見た現代文化の特徴、仕事をとおして社会と関わるうえで必要な能力や態度、女性のキャリアとライフデザインなどに関する講演を聞き、講演の要点と自分の考えをレポートとしてまとめる科目を1年次に設置。「総合科目・文化社会学Ⅰ・Ⅱ」
- 情報収集、調査、レポート作成、発表、ディスカッションなど、大学での学びに必要な基本的スキルを身につけ、幅広い視野で物事を多面的にとらえる社会学的思考力の基礎を学ぶ科目(多くは少人数制)を1年次から2年次に設置。「文化社会学基礎演習Ⅰ・Ⅱ」、「文化社会学情報演習」、「はじめての社会調査」、「社会調査演習」、「フィールドワーク演習」、「インターネット社会論」
- さまざまな現代文化を通して人間の行動や社会のしくみを深く見つめる科目を1年次から3年次に設置。(32科目)
- 3年次以降に各自が関心のあるテーマを社会学的観点から掘り下げていくために、文化と社会の相互関係について総括する科目を2年次に設置。「文化社会学概論」
- 自分が関心のあるテーマを決め、各自が掘り下げて調査・分析・発表する少人数制の科目(ゼミ)を3年次に設置。「文化社会学演習Ⅰ・Ⅱ」
- 最も興味のある分野を選んで研究テーマを決め、本や資料を読む、インタビューで生の声を集める、雑誌や新聞の記事、インターネット上の情報を分析するなど、実際に調査を行い、自分なりの答えを導き出す少人数制の科目(ゼミ)を4年次に設置。「卒業研究Ⅰ・Ⅱ」
ディプロマ・ポリシー
- 知識・理解
- 文化と社会に関する幅広い教養と専門知識を獲得し、現代における人と人との結びつきを明らかにできる。
- 身近な現代文化が自分たちにどのような影響を与えているのか、あるいは、社会のしくみとどのように関わっているのかを理解できる。
- 汎用的技能
- 社会現象や社会問題に対する自らの関心を掘り下げて問題を設定し、社会学の概念を活用して、論理的に分析することができる。
- 伝わるように表現し、相手の考え方も受け止めることができる。
- フィールドワークや社会調査など社会学の技法を用いて社会現象や社会問題に関する情報を収集することができる。
- 統計的なデータ分析・プレゼンテーション・情報発信などを適切に行うことができる。
- 態度・志向性
- 常に変化する現代社会において、さまざまな社会現象や社会問題に関心を向ける態度を身につけている。
- 統計的数値・図表・解釈方法などをうのみにせず、根拠を重視して論理的に吟味する批判的思考の態度を身につけている。
- 自分を見失わず、他者の考えを理解しつつ、多面的な解釈を行う態度を身につけている。
- 統合的な学習経験と創造的思考力
- 社会学の知識と社会生活の現場に関する多様な経験を総合し、常識にとらわれず、社会現象や社会問題に対する自分なりの考え方を論理的に構築することができる。
- 自分なりの考えを責任をもって他者に表現し、積極的に発信することができる。
生活環境学科
人材育成に関する目的
衣食住を中心に、環境に対する人のあり方、健康的な暮らしのあり方等について必要な知識・教養・技術を習得し、持続可能な社会の実現に向けて主体的に行動する能力および態度を身につけた人材を育成する。
アドミッション・ポリシー
生活環境学科では、環境に対する人のあり方、暮らしのあり方を学び持続可能な社会の実現に向けて主体的に行動する能力および態度を身につけます。生活環境学科では、以下のような学生を求めます。
- 関心・意欲・態度
- 生活環境に関わる諸問題に対する積極的な強い関心を持つ人
- 広い視野と旺盛な知的好奇心を持つ人
- 知識・教養
- 生活環境学科の諸分野を学ぶにあたり必要となる基礎的な計算能力、論理的な思考力、科学的な分析力を習得した人
- 思考力・判断力・表現力
- 物事を総合的に捉えて理解できる人
- 暮らしにおける問題を発見・把握する能力を有する人
- 協働性・主体性
- 自ら学ぼうとする情熱や習慣をもつ人
- 新しい課題に率先して取り組もうとする姿勢を有する人
- 多様な人々とコミュニケーションを図り、協力・調整しようとする人
カリキュラム・ポリシー
- 生活環境に関わる諸問題を、学際的かつ実践的に学ぶ。
- 多岐にわたる学習内容を環境や健康に配慮したライフスタイルの創造という具体的な目標に向けて集約する。
- はじめに、全教員がオムニバスで担当する入門科目によって、学科の理念、目標、学習内容の概要の周知を図る。
- 基礎科目と専門的科目を体系的に編成するとともに、専門の異なる複数の教員で担当する学際的科目と資格取得を視野に⼊れた科目を設ける。
- 1年次では、基礎演習として、大学での基本的な学びの方法、2年次では、より専門的な知の技法・研究手法を学ぶとともに、生活環境学の基礎領域を幅広く学修することによって視野をひろげ、専門教育に備える。
- さらに、講義だけでなく、実験・実習、フィールドワーク、臨地研修等、体験型学習を併用することによって、知識の深化・体得を図るとともに、実践的技能を身につける。
- 専門科目及びゼミは、環境や健康に配慮したライフスタイルの創造に向けて、各分野の視点から、より深い専門的知識・技能の習得を図る。
- 4年次には、習得した知識・技能をもとに学生が主体的に選んだテーマによる卒業研究に取り組み、学びの集大成とする。
ディプロマ・ポリシー
- 知識・理解
- 暮らしの基本である衣・食・住を中心に、心身の健康を促進するスポーツ・レクリエーション、自然との共生や経済問題、社会環境など、多様な観点から生活をより良くするための知識と理論を理解している。
- 暮らしを豊かにする伝統的な生活文化と技術について学び、それらを科学的に理解することができる。
- 汎用的技能
- 実験・実習・ものづくり・フィールドワークなど実践をとおして、生活をより良くする感性と技術を身につけている。
- 生活をより良くするという観点から、生活を取り巻く種々の問題に常に関心をもち、その問題について論理的に分析し、具体的な解決策へ結びつけることができる。
- 適切な情報発信やプレゼンテーションスキルなど、問題解決に向けて主体的に行動する方法を身につけている。
- 態度・志向性
- 移り変わる新しい生活の情報を収集し、時代とライフステージに対応した知識、技能を得ようとする態度を身につけている。
- 様々なイベントやボランティア活動などを経験し、主体的に活動しようとする態度を有している。
- 地域・企業との産官学連携活動という協働的な学びを経験し、対人コミュニケーションを図ろうとする態度を身につけている。
- 興味のある専門領域の資格取得に向け、高い意欲をもち継続的に学ぶ態度を有している。
- 統合的な学習経験と創造的思考力
- 多岐にわたる学習内容を自分自身のより良い「ライフスタイルの創造」に向けて、環境や健康に配慮し実践することができる。
- 持続可能な社会の実現に向けて様々な領域で活躍することができる。
看護リハビリテーション学部
教育理念
本学の伝統である全人教育の精神に基づく生命の尊厳を基調として、科学的専門的知識・技術を身につけ、保健医療福祉を総合的な視野で捉えられる看護職者および理学療法士を育成し、人々の健康と福祉の向上に寄与するとともに、地域社会および国際社会に貢献する。
人材育成に関する目的
豊かな人間性を培い、高いヒューマンケアの視点で看護及びリハビリテーション領域の専門職者としての実践力を備え、医療及び保健福祉の分野で看護学科は看護師、保健師、助産師及び養護教諭として、理学療法学科は理学療法士として、地域社会及び国際社会において活躍できる人材を育成する。
看護学科
人材育成に関する目的
豊かな人間性と高い倫理観を培い、生命の尊厳を基盤に、対象者とその家族・コミュニティを中心にした看護が実践でき、地域・国際社会で活躍できる人材を育成する。
アドミッション・ポリシー
看護学科では、以下のような学生を求めます。
- 関心・意欲・態度
- 人とかかわることに関心を持ち、命の尊さや人々の健康、生活について理解しようとする人
- 知的好奇心が旺盛で、幅広い分野で自分の能力を高めたいという意欲をもつ人
- 相手の立場を思いやって考え、行動しようとする人
- 人と文化の多様性を尊重し、広い視野を持ちながら国際社会に貢献しようとする人
- 知識・教養
- 看護学を学ぶにあたり、必要な基礎学力※を身につけた人
- ※
- 高等学校までに学ぶべき教科(英語、国語、数学、理科、地理歴史、公民)を習得していること
- 看護学を学ぶにあたり、必要な基礎学力※を身につけた人
- 思考力・判断力・表現力
- 柔軟な発想で物事を思考し、探求していこうとする人
- 知識・教養を基盤とした深い思慮と倫理観をもって物事を判断しようとする人
- コミュニケーション能力を向上させることができ、自分の意思を表現できる人
- 協働性・主体性
- 様々な人々と協力して主体的に行動することができる人
- 主体的に学び続けることができる人
カリキュラム・ポリシー
「豊かな人間性を培い、高い倫理観のもと生命への尊厳を基盤に対象者とその家族を中心にした看護を実践するための基礎的能力を修得する」という看護学科の教育目標を達成するために、次の7つの教育の柱をおく。
- 人間を尊重する態度と創造的ケアの実現
- ライフサイクルを踏まえた人間理解
- 科学的根拠に基づいた看護実践
- 人間関係を培うコミュニケーション
- 国際・情報化社会に対応できるグローバルな観点
- 多職種連携における専門職の理解
- 倫理的態度を基にした自律的学習
ディプロマ・ポリシー
- 知識・理解
- 対象者とその家族・コミュニティを中心にした看護のために、ライフサイクルおよび社会環境を踏まえた対象理解ができる。
- 科学的根拠に基づいた看護を実践するための、専門知識が理解できる。
- 汎用的技能
- 社会文化的背景の理解のもとにコミュニケーション能力を活かして、対象者と共に建設的で対等な関係性を築くことができる。
- 多職種との連携においてチームの⼀員としての役割を理解し、メンバーシップ、リーダーシップが発揮できる。
- 態度・志向性
- 国際・情報化社会に柔軟に対応できる基礎的な能力を身につけ、グローバルな観点から看護を志向することができる。
- 統合的な学習経験と創造的思考力
- 人間を尊重する態度のもと、個人および集団に対する健康と生活の質の向上のために、その人々にあった創造的なケアの実現を目指すことができる。
- 看護専門職としての責任と倫理的態度を身につけ、生涯学習者として自律・自立した学習を推進するための能力向上に努めることができる。
理学療法学科
人材育成に関する目的
生命に対する深い畏敬の念と倫理観を身につけ、科学的根拠に基づいた理学療法の専門的知識と技術を習得し、地域社会及び国際社会でチーム医療の⼀員として活躍できる人材を育成する。
アドミッション・ポリシー
理学療法学科では、以下のような学生を求めます。
- 関心・意欲・態度
- 活動を通してひとの役に立てることに生きがいを感じる人
- 思考力・判断力・表現力
- 問題解決のために努力を惜しまない姿勢を持ち、物事に対する理解力と行動力を身につけようとする人
- 協働性・主体性
- 個別学習および集団学習で習得した理学療法の知識・技術を使って医療・地域社会に貢献しようとする意志の強い人
- 知識・技能
- 自己学習力があり、高等学校までに学ぶべき教科(理科、数学、国語、英語、地理歴史、公民)を習得し、理学療法を学ぶために必要な基礎学力を身につけた人
このような学生を得るために多様な方法で選抜します。
カリキュラム・ポリシー
社会人、医療人として必要とされる広範で多様な基礎的知識と基本的な学習能力の獲得のため、すべての学生が履修する全学共通科目として基礎科目、教養科目、総合科目、言語・情報科目を配置する。特に、理学療法士になることへの強い意志と自覚を持たせ、学習意欲を高め、理解力と行動力を身につけるために、1年次・2年次では「基礎ゼミ」「応用ゼミ」、3年次では「研究ゼミ」「理学療法計画論Ⅰ」「理学療法計画論Ⅱ」、4年次では「卒業研究」「理学療法総合演習」といった少人数制によるきめ細やかな教育体制を整備した。加えて「婦人科学」「ウィメンズヘルス」といった女性の見識を深める科目を整備した。
専門基礎科目と専門科目では系統的な積み重ね学習を行えるように講義と実技実習を交互に配置・開講し、幅広い視点を身につけると共にチーム医療の中で働く専門職としての共通認識を育むために看護学科との共通の講義も開講する。
このような教育成果として学生の知識・技能・態度を評価するために臨床実習前では客観的臨床能力試験(OSCE:Objective Structured Clinical Examination)を実施し、臨床実習後では卒業試験を課して、女性理学療法士としての清潔さ、誠実さ、忍耐力をも確認する体制を整備した。
以上をふまえて、医療・医学分野における科学的根拠に基づいた専門知識と臨床能力を段階的に学び、幅広い教養を修得し、心理面を含めて人を総合的に把握できる理学療法士を養成する。
ディプロマ・ポリシー
- 知識・理解
- 理学療法士に求められる倫理的態度を理解している。
- リハビリテーション医学に関する標準的な知識を身につけている。
- 対象者を精神的、身体的および社会的側面から理解している。
- 汎用的技能
- 理学療法学領域や関連する学問領域の知識・手段を活用することができる。
- 対象者の症状および病態、障害をリハビリテーション医学的に分析し、論理的に表現することができる。
- 理学療法の専門性に基づき、保健・医療と福祉の連携のためにチーム医療の⼀員として行動することができる。
- 態度・志向性
- 対象者とその家族のために社会的責任を果たそうとする態度を⽰すことができる。
- 対象者の健康を維持、増進するための理学療法の修得を志向することができる。
- 様々な国の人・文化を理解し、理学療法士として国際的な視野をもつことができる。
- 統合的な学習経験と創造的思考力
- 人間と社会、自然と環境について常に関心を持ち、主体的に学習を続けることができる。
- 急性期医療から地域ケアにいたる課題を科学的根拠に基づいて探求することができる。
- 国際的視野を持ちながら理学療法の専門性および新たな方向性を常に探究し続けることができる。
医療栄養学部
教育理念
本学の教育理念である「全人教育」を根幹に、幅広い栄養学の知識・技術、さらには医療栄養を実践する能力を身につけた管理栄養士を養成し、人々の健康の維持・増進および疾病の予防や療養に寄与するとともに、社会の健康づくりに貢献する。
人材育成に関する目的
知性と品格を磨き、他者を思いやる豊かな人間性と倫理性を養うとともに栄養学の知識と実践力を修得する「全人栄養教育」を理念に掲げて、医療をはじめとする幅広い栄養学関連分野で管理栄養士として地域社会において活躍する人材を育成する。
医療栄養学科
アドミッション・ポリシー
医療栄養学科では、以下のような学生を求めます。
- 関心・意欲・態度
- 食と健康に関心があり、医療分野における栄養学を学ぶ強い意志をもち、人間性と生命に対する畏敬の念を有する人
- 知識・教養
- 医療栄養学を学ぶにあたり、必要な基礎学力※を修得した人
- ※
- 高等学校までに履修した主要教科(理科、英語、数学、国語、地理歴史、公民)の基礎的な知識
- 医療栄養学を学ぶにあたり、必要な基礎学力※を修得した人
- 思考力・判断力・表現力
- 知識・教養を基盤として、深い思考のもとに適切な判断ができる人
- 柔軟な思考のもとに自由な発想で問題を解決しようとする人
- コミュニケーション能力を磨くことができ、自己表現能力を高めようとする人
- 協働性・主体性
- 思いやりの心をもち、多様性を尊重してチームワークのとれる豊かな人間性を持つ人
カリキュラム・ポリシー
医療栄養学科では、栄養学を幅広く修得して医療の領域を中心とした幅広い現場で管理栄養士として活躍できる人材の養成を目指す。教育課程編成の方針(カリキュラム・ポリシー)を以下のとおりとする。
- 全学共通科目においては、社会人としての知の基盤となる、教養と幅広い知識を身につけることで豊かな人間性を養う。
- 1年次に導入分野を開講することで、管理栄養士及び医療分野における専門職業人としての将来の進路に関心をもたせる。
- 1年次から「管理栄養士養成課程におけるモデルコアカリキュラム」の教育内容に沿った専門基礎科目を開講し、栄養学を勉学する意志を高める。
- 2年次から専門基礎科目に加えて新たに専門科目を開講して、講義と実習や演習を有機的に組み合わせて学修することにより、医療栄養学の高度な専門知識と技能を修得する。
- 3年次及び4年次においては、臨地実習を病院・老人介護施設・保健所・保健センター、特定給食施設などできめ細かな指導のもとに行うことで医療栄養学の知識に加え技能を修得し、医療施設を中心とした幅広い現場で実践できる能力を養う。
- 看護リハビリテーション学部との連携科目を開講し、チーム医療の重要性を理解するとともに医療現場における実践的な能力を養う。
- 臨床現場での経験を有する管理栄養士である実務家教員による実践的な講義と演習により、チーム医療の⼀員として、医療分野における専門職業人として活動できる能力を養う。
- 4年次に卒業研究を全学生に課すことにより、医療栄養学における課題の発見・問題解決能力を涵養するとともに自学する能力を養う。
ディプロマ・ポリシー
- 知識・理解
- 食環境・食文化を含めた食に関わる幅広い知識と技能を修得し、栄養学の概念を論理的かつ科学的に理解している。
- 健康の維持・増進、疾病の予防・療養、介護予防に必要な栄養学及び関連学問分野の知識と技能を修得している。
- 医療に関わる専門職業人に必要とされる栄養学及び関連専門分野の知識と技能を修得している。
- 汎用的技能
- 栄養と健康に関して、科学的根拠に基づいた論理的な思考ができる。
- 予防医学・治療医学の観点から、栄養が関わる諸問題を解決できる。
- 多職種との連携において、優れたコミュニケーション能力により、メンバーシップ及びリーダーシップを発揮できる。
- 態度・志向性
- 職業倫理を基盤として、栄養管理に自律的に取り組む意欲をもっている。
- 医療を中心とした栄養学及び関連学問分野を生涯学び続ける強い意志をもっている。
- 統合的な学習経験と創造的思考力
- 「全人栄養」を実践できる専門職業人として、自律的に課題を見出して解決する能力を身につけている。
- 地域・医療・福祉等の分野における多様なニーズに対応できる最新の知識と技能を修得し、全人栄養を実践できる。
- 常に自己を研鑽し続ける姿勢と能力を身につけている。