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【表彰情報】人間科学部 心理学科/木場 律志講師が「宮田研究奨励賞」を受賞しました

  • 2024.09.19
  • 教員・学生の活動

人間科学部 心理学科 木場 律志講師(臨床心理学)が、日本ブリーフサイコセラピー学会より、令和6年度「宮田研究奨励賞」を受賞しました。


「宮田研究奨励賞」について

 日本ブリーフサイコセラピー学会は、クライエントや家族の精神的健康のために、個別の治療的アプローチの枠組みを越えて効率的な援助方法の発展を目指す学術団体である。
宮田研究奨励賞は、日本ブリーフサイコセラピー学会の45才未満の正会員のうち奨励に値する優れた研究をおこなったものに贈られるものである。(※引用元:日本ブリーフサイコセラピー学会)

 受賞理由
【内容】
対象となったのは、2023年に日本ブリーフサイコセラピー学会が発行した研究誌「ブリーフサイコセラピー研究」第32巻1号に掲載された原著論文「ナラティヴ・セラピーの「エイジェンシー」は、ブリーフサイコセラピーに何をもたらすのか」である。

【理由】
・ブリーフサイコセラピーとナラティヴ・セラピーの親和性を「エージェンシー」に焦点化して検討している点が独創的である。
・「エイジェンシー」はクライエントの感覚でありセラピストとクライエントの間に生成される動的なものであるという論考は、「エージェンシー」の概念化に貢献するものであり、今後の展開が期待できる。
・「エイジェンシー」については今後も検討が重ねられる必要があるが、捉え難い「エージェンシー」の概念化へ一石を投じている。
・クライエントの感覚にセラピストが意識を向ける必要性について、「エージェンシー」に基づき論じている点において、今後のブリーフサイコセラピーの実践及び研究への貢献が期待される。

受賞コメント
このたびは、宮田研究奨励賞を賜りまして、たいへん光栄に存じます。
ナラティヴ・セラピーという心理支援では、支援の対象者が自らの希望や好みの生き方を選択していくことができるようになることを目指しますが、今回の受賞論文のテーマは、その希望や好みは支援の対象者の「心の中」にあるのではなく、支援の対象者と支援者が協力しながらつくり出していくものである(そしてそれを「エイジェンシー」と呼ぶ)、というものでした。
エイジェンシーと同じように、今回の受賞も私ひとりの力によるものではなく、私がこれまでにお会いしてきたすべての方々のご協力があってのことだと考えています。
心より感謝申し上げます。

 参考・関連リンク集
木場律志講師プロフィール
● 心理学部(大学公式特設サイト)

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